2010年8月14日土曜日

鬼灯(ほおずき)


   中国では <小さい 赤い 提灯> て 言うんだ。

   日本では <過保護の お嬢様>  て 言うんだ。
                      (たかようじ説)


   ほおずきは 白くて 控えめな 花を 咲かせる。

   その後は ”箱入り娘” ならぬ  “袋入り娘“ と なる。

   袋は どこまでも お嬢様の 忠実なる お守役。

   お嬢様が 緑 なれば  緑。 赤 なれば 赤。

   お嬢様が 成人なさるころには お守役も 歳をとり

   葉脈が 浮き出て 網目状の からだと なる。

   ここで 初めて 皆は 網越しに 対面できる。

   つまり お守役の袋は 平安時代の [ 御簾 ] の かわり。

   お嬢様が いかに美しいか、皆の 想像力を かきたてながらも

   虫が つかないよう 防ぐ 役目。

   一体 いつに なったら、 お役御免に なるのかな?

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    「なるほど、そんな見方もあるんだ。」と、感じ入っています。花たちとのおしゃべりを始めると、いくらでも発想が広がって楽しいものですね。

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  2. 庵主様
    コメント ありがとうございます。
    “花”が主役だと 次々話が 浮かびます。
    歳の功で、経験は 豊富です。
    記憶を手繰り寄せるのも 乙なものです。

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