2010年7月29日木曜日

朝顔




”朝顔”は 華麗なる一族!

そう、二大勢力+個性的な一匹狼。

江戸時代から続く 「変化あさがお」グループは

歌舞伎吉例顔見世興行のごとく、花形役者が 勢ぞろい。

”朝の露” “大文字” ”浮舟” ”暁の舞” ・・・・・

もう一つの 「西洋あさがお」 グループも 負けてはいません。

”ヘヴンリー・ブルー(天上の青)” “スカーレット・オハラ” 

”ブラック・ナイト”・・・・・と 銀幕のスターらしきが ご登場。

名前を聞いているだけで ゾクゾク、興奮します。

そして 突然変異の異端児 ”オーシャン・ビュー”

誰が名付けたか、エーゲ海の 青い 青い 海と空を 思わせる

素敵な響き。

”オーシャン・ビュー” との出会いは、衝撃的。

秋の午後、大輪の鮮やかなブルーの花。どう見ても ”あさがお?”

朝顔は 夏の早朝! の概念が ガラガラと 崩れていった。

因って 花言葉も 従来の <儚い恋> では、イメージわかず、

 <情熱> で 決まりです。 

写真は”ヘブンリー・ブルー” 


2010年7月28日水曜日

紫露草 (むらさきつゆくさ)


「 露草よ、お好きでしょう。」 と差し出された 可愛い紫の花。

”へぇ、全く似てないわ。からかわれているのかしら?”と
内心隠してありがたく頂戴し、早速調べれば  [ 紫露草] 

無知とは 情けないものですね。本当に失礼いたしました。

でも 言い訳するわけじゃないけれど、

片や 群青色の絽の着物を涼やかに着こなし、帯は博多献上の白。

黄の帯締でしゃっきりと。 立ち姿も 凛々しい ”お姐さん”。

もう片方は 藤紫に白の花柄の浴衣着て 鮮やかな黄の帯を文庫結び。

左手に金魚すくいの戦利品、右手には綿あめの可憐な ”お嬢ちゃん”

ねえ、どう見ても 姉妹には 見えないでしょう?


2010年7月26日月曜日

爆蘭 (ハゼラン)


夏になると いつも指定席に座っている野花。

線香花火のような茶色の小さな実つけて。

あまりに 地味で 目の端にしか入らない。

昨日 突然 可愛い花を咲かせているのを発見!

驚いて 調べると ”爆蘭”。

「三時の貴公子」なんて別名があるけれどそれはないよね。

「三時の姫君」だ。

これが 由緒正しき血統のお姫さま。

明治時代に 観賞用として はるばる南米よりお越し入り。

三時すぎから ゆっくりと お目ざめで、花を咲かせ

それも2、3時間で終わり。

道理で 見たことがなかったはず。

寝坊助で 怠けん坊の 姫君だが、

そよ風にゆらゆら揺れている姿は 実に 愛くるしい!


この素敵な写真は 「 季節の花 300」

          http://www.hana300.com

より 借用分。

2010年7月24日土曜日

白鷺蚊帳吊草(しらさぎかやつりそう)


友人曰く、” これは[ (鷺草+半夏生)÷2 ] の花よ。”

まさに 言いえて妙。

ハーフとなると 親より派手!が相場だが、こちらは至って 地味。

ずうっと眺めていると どこからか涼風を運んでくれそうだ。

白から緑のグラデーションがすっきりとして、なかなか美しい。

別名 ” スター・グラス ” とか。


「蚊帳」・・・・・単に蚊除けのためだが、中へ入ると別世界。

不思議な空間が 広がっている。

何やらひんやりして 守られている心地よさ。

ただ、蚊帳を畳むのは小学生には 難儀な仕事。

これを知っている方は 今や(絶滅危惧種)に 指定されるのでは?

中学生になり、田舎から町へ 引っ越し。

いつの間にか 蚊帳は消えていた・・・・・・・・・・・・。


幸せだった 懐かしい日々の思い出。

2010年7月21日水曜日

日日草


私、この花 苦手でした。

いつも ペチャクチャ 井戸端会議しているようで。

それが同居してみると 大間違い。

毎日 セッセ、セッセと よく働いて 可愛い花咲かせてくれるの。

面白いほどに・・・・・・。

一日一日 一生懸命で ”けなげ” という言葉が、ピッタリ。


そこで 「のうのう日記」の 期間限定の花に ご指名!

猛暑の中、見習わなくてはとの 思いで (できるかな?)


おまけに 花言葉は [ 楽しい思い出 ] [ 友情 ]

言うことなし!


2010年7月19日月曜日

木槿

 梅雨明けは 涼やかで、優美な [ むくげ ]に 登場してもらおう。

 夏の茶花として 欠かせない存在だ。

 薄紅、白に紅、白に白・・・・とあるが、高貴な白一重がいい。

 誇り高き 一日花の女王は ”あなた方とは 違うのよ”と

 あたりを睥睨する。

 そして 美しいうちに潔く しっかり花びらを閉じて逝く。


 儚げなイメージと裏腹の 強靭な意志力のミスマッチが面白い。

2010年7月17日土曜日

祇園祭



      ” 山鉾や じわじわと 暑の押し寄する ”

新聞でこの祇園祭山鉾巡行の句を見た途端 あの言いようもない暑い日を
思い出しました。

立錐の余地なく詰めかけた見物客の中で 汗をだらだら流しながらも
華やかな行列に酔いしれた日を。
「コンチキチン、コンチキチン」の典雅なお囃子の音と ともに・・・・・・ 

またいつか見たいものです。

北九州では昨日から”小倉祇園”です。
「ヤッサヤレヤレ」 の掛け声に合わせてジャンガラと勇壮な太鼓が
ドンコ、ドンコと鳴り響いています。

写真は 京都祇園祭り長刀鉾のお稚児さんのイメージで[ 白粉花 ]

2010年7月16日金曜日

10年秋冬パリ・オートクチュールと鶏頭の花


今朝の朝日新聞記事より抜粋

「 バラやアジサイが咲き、チョウが舞うパリ7区のロダン美術館。クリスチャン・ディオールは「服の花束」を顧客にささげた。

朝露にぬれて毛羽立つ紫のチューリップは、腰をはなびら形に膨らませたシャギーモヘアのコート。

スカートの花びらが重なるアヤメのドレスや、めしべが密生するオーガンザの丸いスカート。

生地が縮れたケイトウのドレスもある。」


パリ・オートクチュールは手の届かない夢の世界。女性の憧れの殿堂!

一度だけ 仕事がらみで ミラノ・コレクションを覗いたことがある。

折しもバブル全盛時代、あの華やかな空間とあの高揚感、熱気。 今でも忘れられない。


それにしても ”ケイトウ” のドレスとは。

デザイナーのジョン・ガリアーノは 大胆で情熱的なところに魅かれたのかな?

奇抜なフォルムがお気に入りなのかな?

理由はともかく、(個性的)で (お洒落)な ケイトウに 乾杯!

   ( )は 鶏頭の花言葉

   

京都祇園祭 宵山


二百年ぶりに山鉾霰天神山の前掛が 復元されたとの記事。


ギリシャ叙事詩 ”イーリアス” からの場面が、色鮮やかに蘇ったとのこと。




トロイの木馬で有名な トルコ イーリア遺跡。


[昔の栄華、今いずこ?] と全くの期待外れ。


唯一心魅かれたのは、宮殿の柱を支えたであろう台座の 花のレリーフ。


可憐な花々の 紋章のような端正なデザイン。特に 百合の花。


これが、紀元前13世紀にと思うと なお一層 愛おしく想った。




今宵は宵山。町が祭りの興奮で酔っていることだろう。






2010年7月14日水曜日

バルーン・フラワー その③


桔梗の花は 咲いた瞬間が 一番きれいと思っていませんか?

確かに 若々しい魅力に 溢れています。

咲いて 4、5日すると 花弁に陰影が出て(皺ともいえる)

豊かな表情となり、体つきも艶っぽく なります

これがなかなか 味があるんだなあ。

1週間過ぎると さすがにやや疲れが見えてきます。

でも まだまだ  「 夜目 遠目 傘の内 」 では 大丈夫!

2010年7月12日月曜日

ねじ花 ・思いがけないプレゼント


放っていた古い鉢からスルスルッと茎が出て

何やら先っぽに ちいさな花。 ”捩子花”だ。


ドリルの先のように 螺旋状にクルクル登っていく。

目を凝らしてみると 一つ一つの花が [ 蘭 ]

一見 手弱女とみせかけて 実は 侮りがたい

お・ん・な。


ねじ花は 別名 文字刷り草。

百人一首より  「 みちのくの しのぶもじずり

たれゆえに みだれそめにし われならなくに 」


やっぱり 手強い女!












































 




































お知らせ

今後 ブログの写真は、基本的に
青木 繁伸 様 (群馬県 前橋市)の 
写真を 掲載させて頂きます。
書きたい文があっても 写真が入手できず
断念することもありましたが。これで解決。
青木様の素晴らしい写真を損ねることの
いよう 努めてまいります。

2010年7月10日土曜日

バルーン・フラワー その②


桔梗の花は 澄み切った紫。

楚々として 凛として美しい。

どこかの貴婦人のよう。

何やら思わせぶりなのも風情あり。


蕾の時の あの茶目っ気たっぷりなお転婆娘は?

そう、目を離すとスカートの裾 翻していなくなりそうな

娘は どこ?

バルーン・フラワー その①


バルーン・スカートは 鳩山元総理夫人で有名に。

こちらは お花の話

今朝桔梗が一輪 咲きました。

昨日は 今にも ”ポン!” と音をたてて弾けそうでした。

この写真は (くじゅう連山に咲く花) よりお借りしました。

あまりにもピッタリの映像」だったので・・・

風船草 とはよく名付けたものですね。

2010年7月7日水曜日

今宵は七夕











 天の海に 雲の波立ち 月の舟
星の林に 漕ぎ隠る見ゆ]

 万葉集 巻七  柿本 人麻呂


7月7日は ”かすみ草の日”

夜空に光り輝く銀河のように
白い小さな花が集まって
キラキラ光る霞となる。

名脇役ながら、素敵なムード・メーカー




2010年7月6日火曜日

ギボウシ展


名前に釣られて 白野江植物園へ。

結局、”アンチオーク””シャーモン”と

また覚えられない名の2種類購入。

両方とも 涼やかな藤色の 慎ましやかな花が咲く

ただ、一日で萎れる一日花。

ギボウシて だいたい葉を楽しむ植物らしい。

人間の趣向とは 奥が深いものですね。

名の由来は つぼみが 橋の欄干の「擬宝珠」に

似ているからとのこと。

似ている?


2010年7月4日日曜日

半夏生 観察日記


半夏(7月初旬)の頃 花が咲き、白い葉が目立つので

この名あり。

この夏 遠来の友より ”ハンゲショウ観察日記” が毎朝届く。

葉の下半分が白くなり、花穂が立ち上がった見事な写✉に

白野江植物園へ急行。初めてのご対面。

まさに ”半化粧” の名どおり。

地味だけれど この変化は魅力的。

そして盛夏には 白い葉が緑変するとか。


自分だけ大冒険して 何食わぬ顔で仲間の元へ帰るなんて

恐れいりま~す (^_-)-☆


深山唐松って?


今一番のお気に入りは
手の平サイズの鉢の ”ミヤマカラマツ

ほんのりピンク色帯びた白い、細い花の
集合体。
1センチにも満たない 小さな小さな花。
線香花火のように パッとさいている。

繊細なのに たくましいところが 好き

 

2010年7月1日木曜日

凛とした美しさ


水辺を紫に染め上げる花しょうぶ。

濃紫、薄紫、紫の絞り・・・・・

まるで 絵巻物の宮中の女人のよう。

この風雅な趣を味わうのには

”そぞろ歩き” がおすすめ。

ゆめ、”大股歩き” にならぬよう