2010年12月24日金曜日

チロリアン・ランプ


                      ( 写真は maechan  より 提供 )

                      
今夜は クリスマス!


   小人の国では  [ 初めてのサンタクロース訪問 ] の 朗報に

   沸き立っています。

   でも、 サンタさんが、 遠い空から  子供たちの 家を 見付けることが

   できるのかどうか、  心配で たまりません。

   そこで 目印に、  赤い、 小さな、 ランプを  沢山 釣り下げた

   ” チロリアン・ランプ ” を  玄関に  飾ることにしました。

   

   深緑の 細長い ハートの 葉が、  「 ここよ、ここよ 」 と、

   その葉を 揺らします。

   赤の ランプが、 煌めきはじめました。 ぽっ~と 明るい 橙色。

   「 ここですよ~ 」

   下の 黄色の ランプは、  「 ここだよ、ここだよ 」 と。

   点滅信号で  合図を 送ります。

   それでも 足りないと、 ひげもじゃの  茶の ろうそくが、 ニョッキリ

   顔を 出し、 柔らかな 光を 放ちます。  「 ここじゃよ~う 」

   ピンクの 赤ちゃん ランプも、 心配そうに 空を 見上げています。


   サンタさんが 空の上から、 小人の国を  眺めました。

   三段の 光が、 見事に 調和し、 美しく 輝いているのを 見て、

   「 なんとまあ、 可愛い、 素敵な イルミネーション だろう! 」 と、

   にっこり。  「 早く 小人の国の 良い子たちに、 プレゼント 

   届けなくては! 」  と、 ジングルベルの  鈴の音  高く、 

   ” チロリアン・ランプ ”  目がけて  駆けて 行きました。


雪が 降ってきましたよ。   ” メリー・ クリスマス ”

2010年12月20日月曜日

風船唐綿(ふうせんとうわた)


  江戸末期、  ある 種苗店の 主人が、 ” 風船唐綿 ” の 独占、 

  予約 販売を  行った。

  外国より 渡来した綿 [ 唐綿 ] プラス 色鮮やかな [ 風船 ] の 

  イメージを 持つであろうことを 予想しての 名前である。

  その 口上は 「 蘭の ごとき、 美しい 白い花を 咲かせ、 やがて

  可愛い 緑の実を つける。  実が 大きくなると  弾むので、 まり、

  いや、 紙風船のように  ついて、 遊ぶことが 出来る。

  実が 熟すと  綿が でき、  枕の 中身と なる。 」

  そして 「 花言葉は ” 楽しい暮らし” だよ。」 と、 駄目押し。

  夢と実用が 相まって、 たちまち 大評判。  売れるわ、売れるわで、

  嬉しい悲鳴。   内心は いつ 夜逃げをと、 ビクビクもの。

  苗が入荷すると、 皆は 競って、 せっせと 水をやり、大事に 育てる。

  白い 星のような 花は、 花びらを 反り返し、いかにも 思わせぶりな

  風情。  やがて 1センチ大の 黄緑の 丸い珠が でき、  徐々に 

  風船のように 膨らんで、 やがて  テニスボール大の 実となる。

  あらまあ、 不思議 ・ ・ ・ 。玉の表面に、 びっしり  とげが生えた

  奇妙な 形の 袋 ではないか。  触ってみると、 とげは 痛くないし、

  どてっと しているし、 手の上で つくと、 ポンポンと 音を出し、弾む。

  ユニークと 言えば、 聞こえがいいが、  何やら  可笑しくて、

  面白くて、  笑えてくる。

  秋が 深まると、 実は  枯れて  焦げ茶色になり、 ある日 突然、

  カパッと 割れて、 中から  白い 綿毛の ついた  種子が、  

  飛び出して 来る。

  みるみる 弾けて < いっぱいの夢 > 抱いて、 空へと 飛んでいく。

  今や どこでも かしこでも、 そう、 銭湯でも  ”風船唐綿” の 話で

  持ちきりで、 「 ワッハッハ、ワッハッハ、 してやられたわい 」  と、

  笑いが 絶えないそうだ。


   ( 写真は   「 長さんの リタイア生活 」  2009.6.23  より  )

     花の 構造についての 解説サイトへの リンクも ありますので

     ぜひ、 ご覧くださいませ。

↑ は 白い綿毛のついた種子が、 飛び出す シーンです。2009.08.11
  

2010年12月15日水曜日

屁糞蔓(へくそかずら)


                     ( 写真は くじゅうに咲く花 より )

   その昔  私が、 艶やかな 紅紫の 衣の上に、 清らかなる 

   灰白色の 衣を 重ね、  裾を 翻して  興じているさまは、 

   誰をも  魅了する  愛らしさで  ございました。

   その 可憐なさまを  称して ” 早乙女花(さおとめばな) ” とも

   ” 早乙女かずら ” とも  呼ばれて おりました。

   本名は  ” へくそかずら ”  で ございます。

   なんとまあ、 情けない、 悲しい  名前では ございますまいか。

   [ 楚久妃 (そくへ) ]  つまり  永久に 楚々たる 美しき 姫、

   との 意で  名付けられましたが、 生まれた折より  病弱で

   ございましたので、 占いにより、 縁起を 担いで  逆さまに

   [ 妃久楚 (へくそ) ] と  なったので ございます。

   親は  私が 無事に 育つことを 願い、 一日中  白檀、伽羅

   などの 香木を 焚き、 加持、祈祷に  励んだので ございます。

   いつしか この 馥郁たる香りが、私の身に すっかり 染み込んで

   参りました。 その当時  誰も、 芳香強き 香りが 混じり合えば

   堪えられぬ 悪臭になる などとは、 知らぬことで ございました。

   年頃になると 噂を聞きつけて、 私の 愛らしい姿を 一目 見よう

   と  こっそり 忍び込んでくる 殿方が、 後を 絶ちませぬ。

   ただ、 一度 逢うたが 最後、  鼻をつまんで 立ち去り・ ・ ・ の

   繰り返しで、  どれほど 辛い、 寂しい 想いを したものやら・・。

   だが、 何が 幸いするか わかりませぬ。

   次々と 子宝に 恵まれ、 今は、 孫、 ひ孫、 やしゃご と 

   大家族で、  幸せに  暮らしておりまする。 

   ただ、 この年になっても  独り立ちは 出来ず、 いつも 誰かに 

   頼って  甘えてばかり。  皆から  笑われて おりまする。

   ほんに 長生きは  するもので ございますなあ。 



   : 晩秋になり、そこかしこに ”ヘクソカズラ” の 黄金色の実が

     わが世の春を 謳歌している様子を 物語に してみました。

2010年12月10日金曜日

蒲公英(たんぽぽ)


  どこにでも 咲いている、 黄色の 可愛い  ” 蒲公英 ”

  見かけと違って 驚くべき タフな 精神の、 持ち主である。

  開花が 終わった タンポポは、 いったん、花茎を 横に寝かせ、

  種子が 熟すのを待つ。 その間に 種子を ドンドン 太らせる。

  種子が できると、 それまで ぐったり していた 花茎は、

  ヨイショと ばかり 起き上がり、 グングン 伸びていく。

  花が咲いていた時より 高くだ。 これで 風をうけやすい 体勢となる

  そして あっという間に、 つぼみ状から  冠毛状態へと 変身。

  フワフワ 綿帽子の お出ましだ。

  一個の 綿帽子には 100~300個の 種子が ついている。

  種子の上には、 細くて、面白い ホウキ形? いや、 ミサイル形の

  綿毛が ついている。

  綿毛は タンポポを 遠くへ飛ばす、 パラシュート の 役目なのだ。

  

  蒲公英宇宙航空研究所では 日夜、 天候、 風向き、 風力、 風速

  などの、 厳しい 情報収集が  行われている。

  たとえば、 晴れなら よいが、 雨だと 綿毛が 湿って 重くなり、

  飛行が ままならないため  しぼんで、 次回に 備える。

  子孫繁栄の ための  この 旅立ちは 「 風  」 まかせなのだ。

  諸条件が 整うと  いよいよ 出発。

  「5」、「4」、「3」、「2」、「1」、「0」  ミサイル 発射!

 

  旅立ちを祝し、祈りとともに 捧げよう。 ” 銀河 鉄道 999 ” を。

          さあ行くんだ   その顔を上げて

          新しい風に   心を洗おう

          古い夢は   置いて行くがいい

          ふたたび始まる   ドラマのために

          あの人はもう   思い出だけど

          君を遠くで   見つめてる


  う~んと  遠くまで   飛んで行って  おくれ


     ( 写真は ひとえさん 「 おもひぐさ 」 2010.12.04  より )

       素敵な 記事です。 どうぞ 遊びに いってらっしゃいませ。

            http://setunairo.at.webry.info/

   

2010年12月6日月曜日

仏の座(ほとけのざ)


  春に 咲く 野花 なのに ” 仏の座 ” を  あちこちで 見かける。

  茎を 取り囲む 葉が、 仏様が 座る「 蓮華座 」 に 似ているから 

  ” 仏 の 座 “。  シソ科。  別名は ” 三 階 草 (サンガイソウ) ”

  葉が 段々に つく 姿に  由来するとか。

  春の 七草の ホトケノザは、 キク科の  「 コオニタビラコ 」


  仏の座は、 葉が 丸く 茎を抱き、 その付け根に 柄のない

  唇形の 花を  輪状に 咲かせる。

  突き出したように咲く 紅紫色の 花は、 なんともいえぬ 愛嬌がある。

  茎は 触ってみると、 コリコリする。  よくよく見ると、 丸ではなく、

  四角なのに 驚く。  丸い形より  折れにくいんだよ。

  花を 横から 見ると、 まるで  カンガルーの お母さん。

  大きな 袋から  子供が二匹、 顔を 出している。

  あっち キョロキョロ、 こっち キョロキョロ。  可愛いなあ。

  それにしても  この 丸丸 葉っぱの お座布団の  座り心地の

  よさそうな こと。  フンワリ、 ドッカリ  弾んでいる。

  お昼寝に もってこいの  ハンモックだ。

  仏の座の 花は、 つぼみのまま 開くことのない 花がある。(閉鎖花)

  あまりの 気持ちのよさに、 きっと  目が  開けられないんだね。

  種は アリが 好むので、 アリに 運んでもらう、  ちゃっかり屋。


  小さな  小さな  ” 仏 の 座 ”  さん

  おまえは  なんと  賢い 花   なんだろう。


   ( 写真は 「 kako狸の Photo Gallery 」 2010.12.05 より )

         http://kakotanuki.at.webry.info/

2010年12月1日水曜日

お詫びと お願い

   今朝  友人より、「 何度も コメント 投稿するが、 一応 画面に出て 安心
   していると、 消えている 」 との 電話を 受けました。
   「 きっと あなたのやり方が 悪いのよ 」 などと、 偉そうに 話しましたが、
   外出後  コメント欄 見ると、 朝、 目にした コメントが 消えていました。
   驚いて チェックしたところ、” Bloggerが 勝手に コメントを チェック、削除
   する システム” に  変更して おりました。 
   スパムトレイを 見ますと 、皆さまから 何度もの 繰り返しの コメント投稿が 
   あり、 申し訳なさに、 お詫びの 言葉も ございません
   本当に ご迷惑を おかけしました。  皆様が  続けて コメントしてくださった 
   その お気持ちが 嬉しく、  有難く、 心より 感謝 申しあげます。
   今後は 一度 ご投稿なさったあと、 画面に 出なくとも そのままにしていて
   いただけませんか。 対処方法は 解りましたので、 何度か チェック致します。
   Bloggerに 文句を 言いたいのですが、 パソコン音痴には どうしてよいか
   わかりませんので 、 このままで 進むしか  方法が ありません。
   どうぞ、 これに 懲りず、  よろしく お願い申し上げます。
   まずは お詫びと お願いまで。