2010年8月3日火曜日

浜木綿 (はまゆう)


   この歳になって 偶然  ”浜木綿” に 出会った。

   庄野潤三さんの エッセーに いつも自慢げに登場していたのに

   なぜか 食指が動かなかった。 つまりは 単なる食わず嫌い。

   今回の出会いで 深く反省。

   (はまゆうさん ごめんなさいね。長い間 あなたを無視して。

   これほど 不思議な魅力をお持ちとは 思いませんでした。)


   <浜木綿の独り言>

      はまゆう・・と聞くと 誰もが 普段着の地味な女を想像する。

      だから、 わざわざ 来られる方は まれ。

      でも 一度みえたら 二度三度と お訪ねくださるわ。

      なぜですって?

      そう、 私が 真っ白な布 はためかして ”おいで、おいで” と

      妖しいムードで 誘うからかしら?

      それとも 夕日に光輝く 白の ゴージャスなドレスを着た私に

      恋焦がれるからかしら?

      どちらにしても 夏の 青い、碧い海を バックに 君臨している

      私は  「 浜辺の 女王様 」  

     

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    ハマユウは別名ハマオモトと言い、葉の存在感もさることながら、花も面白いですね。
    満開になる真夜中には特に香りが強いとか、何方を誘っているのかしら?

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  2. koko狸さん
    >満開になる真夜中には 特に香りが強いとか・・・
    この話知っていたら 話の展開が一段と
    楽しくなる気が します。
    創造力をふくらませて ”浜木綿 続編”
    書いてみようかしら?
    刺激して頂いて ありがとうございます。

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  3. 祖母が植えていた浜木綿は、花びらの幅が広く、カールしてなくて、白百合より遠慮がちな良い香りがして、黄緑色の大きな球のような実をつけて、、。ふるさとの庭を思い出しました。
     海辺に群生するのは、この球状の実がプカプカ漂って、行き着くところで自生する為らしいです。なんだか唱歌「椰子の実」を思わせますね。

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  4. 44番教室さん
    故郷の 情景と プカプカ海を漂流する 
    ”浜木綿”の 姿が 目に浮かびます。
    いよいよ 続編 書かなくてはと
    思わせる お話ですね。
    ありがとうございます。

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