2011年4月20日水曜日

蔓日日草(つるにちにちそう)

                  ( 写真は 季節の花 300より )


キョウチクトウ科   ツルニチニチソウ属   地中海沿岸 原産

別名  ツルギキョウ    ビンカ


” 蔓日日草 ” は 蔓状に伸びた 茎の 途中から 根を下ろし、

地面を  這うように  広がっていく  性質を 持つ。

春になると 花茎だけ 立ち上がり、 青紫色の 5弁の 美しい

花を 咲かせる。 花の 中心には やや 白っぽい くっきりした

5角形の 溝があり、 アクセントに なっていて   この花に

爽やかな、 キリリとした  印象を 与える。

いま時分 公園など いたるところで 野生化した”蔓日日草”が

清々しい 色気を  漂わせている。


ツルニチニチソウの  ちょっと ねじれた プロペラのような 花を

見ていると、 フウッ~と  息を 吹きかけたり、  茎を 折って

手に取り、  走ってみたくなる。

そう、  風を  送りたくなるのだ。

風を うけた 花びらが、 今にも  ”風車(ふうしゃ)”や、 ”水車

(すいしゃ)” の ように、 クルクルと  廻り出しそうなんだもの。

素人目には きんぽうげ科の 「カザグルマ」 より、 こちらの方が

「 風 車 」 の 名に  相応しい気が するのだが・ ・ ・ 。


ヨーロッパでは 常緑で 冬の間も 枯れないので、、不死の力や

魔力を 持っていると 信じられていたらしいが、 どう 贔屓目に

見ても、  神秘的な 花には  見えない。


ただ、 この 青紫の花は  人に、 懐かしい、 優しい  想いを 

与えてくれる。 





 

17 件のコメント:

  1. ツルニチニチソウは今盛りですね。あちこち見ていると、たまに小さい花のツルニチニチソウに出会います。ヒメツルニチニチソウといいます。

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  2. 長さん
    ツルニチニチソウの 小型版を 姫・・というのは
    素敵な ネーミングで、 嬉しいですね。
    ネットで 調べてみると、 蕚片に 毛が ないのが
    ”ヒメツルニチニチソウ”  毛が あるのが、
    ”ツルニチニチソウ”とか。 確かめてみま~す。

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  3. 今まで「蔓」という字を書いたことがないので、一瞬なんと読むのかと考えました。
    見てすぐに説明されているように、風車・水車と同じく回る船のプロペラを連想しました。
    英語の「ペンタゴン(五角形)」は回転するものの形状に多く使われているのではないでしょうか。
    一番身近なものでタイヤのホイールを調べていただければ5本のリブが多いと思います。
    偶数では応力が直線に掛かり突っ張るのでマズイですが、奇数の5本は少ない理想の本数でかかる力を2本に分散されるのでよく使われる形状です。
    中学生の時に一辺からコンパスを使って等辺五角形を描くことを習いましたが、今はどのように描いたか思い出せません。

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  4. 風薫る5月が待ち遠しいのでしょう。少し恥ずかしげに薄紫の頬をして・・・この寒さを通り越せば爽やかな風と共に風車が回転を始めます。大きな鯉のぼりが五月晴れの空に流れツルにチソウがキラキラと回転始めます。季節に合った花ですね。

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  5. H.Kmrさん
    理工学部 出身でしょうか? 私は 理数系に
    弱いのですが、 「ペンタゴン(五角形)」の
    お話、実に 興味深く、楽しく 伺いました。
    >回転するものの形状に多く使われる・・・
    あながち 私の 発想も 理にかなっていると
    言えますね。 ウォッホン!  (笑)

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  6. 信徳さん
    ツルニチニチソウは 派手な花ではありませんが、
    存在感は ありますよね。
    そして なにより、 ”風”が 似合う 花です。
    >風薫る 五月・ 爽やかな 風と共に・・・。
    そんな 光景を 思い浮かべ、 幸せ気分に
    なりました。

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  7. こんばんは
    蔓日日草 日ごろ気も留めず見過ごしております。
    公園といわずいたるところに広がっています。

    ”風車”と言われたらなるほど五月晴れの青空に泳ぐ
    鯉のぼりと風車が元気よく回っていました。

    風薫る 5月にふさわしい光景です。
    蔓日日草にも 爽やかに癒してくれるものがありますね。

    私最近思うのです。長い道を歩んできた私にも一つぐらいはいいものがあるかなと。

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  8.  
    そうです。だって花言葉は、幼なじみですから。
    いつも、身近に感じられる 庶民派の花なのですね。

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  9. shuuterさん
    ”野の花”ブログをすることで、地域、性別、年齢に
    関係なく、楽しいお仲間が できました。
    shuuterさんは まじめで  優しく、 爽やかな、
    物静かな 先輩と  お見受けしています。
    その 存在 そのものが、 私の ぐーたら精神を 
    刺激して こうして ブログを 続ける 一端にも
    なっているのですよ。 
    どうぞ ご謙遜なさらないで下さいませ。(笑)

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  10. 柿八年さん
    >いつも、身近に感じられる 庶民的な花・・・
    しかも 花が 同じ目線で 眺められる 大きさです。
    しゃがみ込んだり、 跪いたり しなくて 良いので
    近所の方に 不審な顔を されないのも、この花の
    魅力の 一つとしましょう。 (笑)

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  11. ごめんなさい。
    どういうかげんか、1行抜けています。

    >人に懐かしい、優しい 思いを 与えてくれる・・・・

    という、たかようじさんの言葉を受けて、↑のコメントにつながります。

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  12. 地中海沿岸から「楽しい思い出をもって」やってきた花なの
    ですね。
    5枚羽の風車~そよ風を送る扇風機~強風を出す送風機、
    この花を見て・・・・作られたのかなとか?(笑)

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  13. ぶらり爺さん
    原発の 恐るべき 威力を 示された 昨今、
    「 風力発電 」 しかも 人による 風。
    優しくって、 柔らかくって  嬉しいですね。
    >5枚羽の風車~そよ風・・・
    何か いい アイデア ないかしら?

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  14. 今日、野生化して池の周りで咲いている花に、
    こんなに逞しくなければ、清楚で凛とした花
    なのにねと話しかけて来たところでした。

    初めて会った時は、なんとも言えず美しい
    淡い紫の花と形にすんごく感動したのです。

    あちこちで野放図に伸びている姿に会うように
    なってから、花のイメージが変わってしまいま
    した。
    花のせいではないけれど(笑)。

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  15. ひとえさん
    私も 初めて”ツルニチニチソウ”を 見た時、
    桔梗などのイメージでとらえ、>清楚で凛とした花・
    と 感激した 覚えがあります。
    この数年で 野生化が進み、あまりに 逞しい
    生命力に タゾタジの 今日この頃です。
    そう 花には 何の罪も ないのです。 (笑)

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  16.  おかげさまで、「蔓日々草」(ツルニチニチソウ)と言う名前を知り、この花の美しさを教えてもらいました。

     屁糞蔓と、このツルには、過去の草取りで苦戦していた恨みが有り、花をよく見ることも無かったので、今回は皆様のコメントをちょっぴりうらやましく読んでいました。が、本日出先で、斑入りの彼女にバッタリ! 花をよく見ると、有りましたッ! 五角形って言うか、完全な星型。

     白状すると「カズラ・ニチニチソウ」って読んでたんだ、、。昔見た東映映画「笛吹き童子」か「紅孔雀」の「どくろかずら」の名が焼きついてて、、。

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  17. 44番教室さん
    この際、過去の恨みは スッパリ忘れ、>完全な星型・
    の 彼女を、 ひととき、愛でましょう。(笑)
    あなたは 誰の ファンだったのでしょうか?
    私は 東千代乃介、 大友柳太郎です。
    小学校時代の 日曜日、毎週のように 子供会主催
    (開演前の興行だったと思います。)の東映時代劇を 
    鑑賞したものです。 面白かったですね。
    ツルニチニチソウのお陰で 懐かしい、楽しい話を 
    思い出すことが できました。 

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