2011年8月4日木曜日

紅蜀葵(こうしょっき)

       ( 長さんの デジファイル 「 花色々トップ 」 より )


アオイ科   ハイビスカス属   北米  原産

別名 ” 紅 葉 葵 (もみじあおい)” 葉が 紅葉の葉に似ることより。




近所の公園に ” 紅 蜀 葵 ” が、ギラギラした太陽のもと、青い空に

ひときわ 大きな 深紅の 5弁の花を 輝かせ、 咲いている。

茎と葉が 華奢なのに この 紅い花の なんとまあ 華やかなこと。

つぼみの時は、 まさに  深窓の 令嬢の  感あり。

成人すると  鮮やかな花色と 妖艶な笑みで、 人を 惹きつける。

風が吹けば  バレリーナのごとく、  強靭な身体を しならせ、

いつも 笑顔を 絶やさない、  八月の花の 人気者。

花言葉は 「 温和 」 「 穏やかさ 」 と、 やや 意外。



          [   八 月  ]

       八月は  赤い月    燃える月

       赤は    聖色

       色彩の世界の   尖頂にあって

       白黒の世界とを    つなぐ色で

       あって    色でない。

       ( 朱夏ー 東アジアでは  朱が 夏を 象徴する )

                     「 書道家  石川九暢 より 」




この [ 八月 ] の 見事な描写は ”紅 蜀 葵” を 讃えるのに

ふさわしい と、 一人 悦に入っている。





     

19 件のコメント:

  1. こんばんは。燃える赤い花「紅蜀葵」の投稿で一人悦に入っ
    ておられる気持が分かります。何故って、拝見するど素人の
    私にとっては、聞いたことも、見たこともない漢字の花名。
    「もみじあおい」なら少し身近に感じられるのですが。
    花径は12~20cmと大きいのですね。明治初期に日本に伝わり
    観賞用として花壇や庭園で栽培され、開花が8~9月。
    これからが開花時期なので注意して探したいと思います。

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  2. 写真を採用していただいて、ありがとうございます。
    赤じゃなくて、ほかの色だったら、花弁の間の隙間が気になってしまう花ですね。

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  3. 余りにも背が高く公園では「赤い姉さん」に睨みつけられているようです。好色鬼ならば許せないが紅蜀葵だから許してあげましょう。赤く切れ込んだ花弁が何だか印象的です。

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  4. モミジアオイ、大好きな花です。
    おっしゃるとおり、まさにぎらぎらと照りつける太陽のもとで咲く八月の花!
    熱波に挑むが如く、きりっとして咲く姿がいいですね!
    ああ、でも今年はまだ会ってないです。
    会えるといいな!

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  5. 紅蜀葵 朱色が冴えますね。
    拙い私には言葉がつづきません。

    先日 キツネノカミソリとヒオウギの紅い花を撮ってまいりましたが、紅蜀葵の朱色にはかないません。

    赤は白黒の世界とを つなぐ色で
    あって 色でない。

    納得です。

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  6. 蜀葵は「立葵」の漢語 「紅蜀葵」は紅立葵ということでしょうか。葵は徳川家康 蜀は劉備 どちらも国のトップなった歴史上の人物。
    この花は凛々しく、華麗にに咲くことが使命なのでしょう。

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  7. H.Kmrさん
    >聞いたことも見たこともない・ その感じ 
    よく解ります。私も そうでしたから。
    興味のないときは 目に入らないのです。
    こうして 花のブログを 書き始めてから、
    出会いたかった花に 次々と 会えるように
    なりました。
    ”紅蜀葵”は2m~3mもある、ひょろっとした
    草木なのです。
    ハイビスカスに 似た花を 咲かせていますよ。
    出会えたら いいですね。

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  8. 長さん
    いつも 画像借用を 快く受諾して頂き
    ありがとうございます。
    付け根まで 割れた 紅い花、突き出た 長~いシベ。
    赤は 個性的であり、 自らの存在を 主張する 
    色ですね

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  9. 信徳さん
    たしかに ”紅蜀葵”は 頭上高く、 あたりを
    睥睨する、 小生意気な 花ですね。
    そこが 魅力的なのです。
    >好色鬼・ これは信徳さんに お返しします。(笑)

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  10. ひとえさん
    今年は まだ お会いになられていませんか?
    この花 見た目の 印象と違って、 色々な 
    気象条件に 強いので 驚かされますが、
    今年は 今一 元気が ないように 見受けます。
    朝咲いて 夕方しぼむ 一日花, なんとか
    美しく 咲かせてやりたいものです。

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  11. shuuterさん
    野の花は 同じ 赤でも 雰囲気が 違いますね。
    キツネノカミソリは 黄赤色の 賑やかな花なのに
    優しく感じるし、ヒオウギの オレンジ色がかった
    朱色には 楚々とした美しさを 感じます。
    ”紅蜀葵”は 北米原産ですもの 
    生まれつき 派手なのでしょうね。(笑) 

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  12. ぶらり爺さん
    >この花は 凛々しく、華麗に咲くことが、使命
    なのでしょう・ そうかもしれません。
    あまりに 重たい名前を 負わされて なにやら
    悲壮感を 感じさせますもの。
    真夏の花なのに 秋風を 連れて くるのではと
    思うことが あります。
    葉が 紅葉に 似ているからかしら。

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  13. 夕暮れ時にようやくこの花に会うことができました。
    もうしおれかかっていましたが、ようやく皆さんの言われていることがわかりました。明日時間が取れたら、日中に会いに行きます。たかようじさん、この花にめぐり会わせてくれて、ありがとう。

    出会う前に調べていたら、この花は夏の季語なのですね。
    ステキな俳句がたくさんありました。
    たかようじさんみたいに、赤字で書きたい一句!

      紅蜀葵 わが血の色と 見て愛す (岡本 美知子)

    わたしの代弁者
      紅蜀葵 咲く地の影に 暑を残し (石原 八束)

    一番ポピュラー?なのが
      引き寄せて はじき返しむ 紅蜀葵 (高浜 虚子)

    俳人には愛されている紅葉葵でした。  

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  14. 柿八年さん
    素敵な 句を ご紹介いただき、ありがとうございます。
    どの句も ”紅蜀葵”の 印象が 深くなりますね。
    お返しに 私の 好きな句を 一つ
        紅蜀葵 真向き横向き きはやかに
                   鈴木 花蓑
    青い空に 浮かび上がる 華麗なる 紅色の花の
    情景です。

     

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  15. 44番教室2011年8月9日 22:56

     もみじあおいに、紅蜀葵といういかめしい別称があったなんて、、。ギャオ無料動画で見た「三国志」の主人公・蜀の劉備は、温和で清廉潔白な人物として描かれていたので、「紅蜀葵」の花言葉「温和」「穏やかさ」は、ひょっとしたら、ここからきているのかも、、。
     石川九暢氏の随想「八月」の「赤は聖色」は、意外だったが、巫女さんの袴や、もうせんを思い納得。

    「朱夏」華やかなようで、どこか哀しい八月のあか、、。

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  16. 44番教室さん
    さすが ”蜀” に こだわったのですね。
    「赤は 聖色」 太陽によって 一日がアケル。
    そのアケルという言葉が「アカ」に なった。
    「火」は 太陽と共に人間にとっては 神であり、
    清浄なもの。
    そして 人の身体を流れる命の源の 「血」。
    「陽、火、血」という赤色は生きていく根源を
    なすものであり、神聖なもの・(これは 染色家
    吉岡 幸雄さんの言葉です)。
    朱夏と言うと 五木寛之さんの 小説を思い出します。
    まさに 自分が 朱夏(30代~40代)の真っ盛りの
    時でした。

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  17. 44番教室2011年8月14日 9:40

     クイズ
    向日葵、布袋葵、双葉葵、山葵 の共通点は何でしょう?

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  18. 44番教室さん
    長い間 お待たせしました。
    この暑さと 義母の世話と お盆で パソコンに
    向かう時間が なかったのです。
    クイズの答え お日さま 大好き?
           日本人に 馴染みが 深い?
           当て字?
        降参しま~す。 よろしく!

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  19. 44番教室2011年8月17日 17:46

     この暑さの中で、きりりと細やかに主婦をしておられるお姿には、「紅蜀葵 真向き横向き きはやかに」(鈴木花蓑)の「紅蜀葵」を思い重ねてしまいます。
     さて、クイズの答えですが、、
    ①日向葵(ひまわり)は、キク科
    ②布袋葵(ほていあおい、ウオーター・ヒヤシンス)は、ミ ズアオイ科
    ③双葉葵は、ウマノスズクサ科
    ④山葵(わさび)は、アブラナ科
     というわけで、「○○葵」と名付けられているのに、ア オイ科ではない植物、、

     

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