( Maechan より )
椿に 関して 二つの 心弾む 記事を 見つけたので ご紹介したい。
まず一つ目は 家庭画報 二月号より( 岸川慎一郎氏の記事を含む)
<日本の 藪椿を 母として 多彩な美と 華やかさを競う 椿
・ ・ ・ ・ 300年で 世界一周> の 見出しより 始まる。
「 椿の仲間は 日本を 北限としており、 その椿が 初めて
ヨーロッパに 渡ったのは 18世紀 初頭。
西洋の人が 初めて 椿を 見た時の 驚きは 想像に 難くない。
冬枯れの季節に 常緑の 艶やかな葉と バラのような 華麗な花。
熱狂的な ブームを呼び、 長く 危険な 船旅、 つまりは 命を
かけて 東洋まで 椿を ハンティング したという 逸話が ある。
アメリカには 独立直後の 1797年に 赤の 一重の 藪椿
が、 渡っている。
英国から ヨーロッパ諸国へ 広まった椿は ”Camelia(カメリア)”
と 名を変え、 社交界に 持て囃された ・ ・ ・」
はるか 昔の こととはいえ、 心踊る 話では ないだろうか。
「カメリア」は 17世紀の チェコスロバキアの 宣教師 Kamell牧師の
名に因む。 椿は カメル牧師が 18世紀に 東洋から ヨーロッパに
もたらしたことで、 広まったとされる。
19世紀 椿姫(アレクサンドル・デュマ)の小説では 主人公の好きな
花 として 登場、 後に ヴェルディが この 小説を オペラとした。
二つ目は 朝日新聞に掲載の 長崎五島市の 岩永氏の投稿文より。
「 日本列島の 太平洋沿岸に ヤブツバキの 分布が 顕著なのは
黒潮に 五島ヤブツバキが 運ばれたのではないか? と 考え、
実験のため 16年前から タマノウラツバキの 種子と 手紙を
瓶に入れ、五島沖から 流している。 今まで 奄美大島の 東と
西で、 昨年は 甑島の 大内浦で 発見された。
潮の流れは 黒潮のように 列島に沿って 遡上するものと
ばかり 思っていた ・ ・ ・ 」
この ロマン溢れる 岩永氏の 想いが 素敵で、 応援したくなる。
椿”カメリア”ヨーロパで冬枯野の季節に バラのような華麗な花として持てはやされた。まさに納得ですね。
返信削除バラの花は豪華な八重がおおいですが、カメリアも八重が選ばれているのも納得ですね。
藪椿は太平洋沿岸に多く分布しているのですか。誰しも黒潮に乗って広まったと推測いたしますね。
それを実証するため瓶に”種子と手紙を入れ”流しておられる。なんと優雅な実験ですね。
私も応援したいです。
椿に関する 二題 楽しく読ませていただきました。
椿のルーツ、読ませていただくだけで、とても値打ち物です。
返信削除小学生のころ、椿の花蜜を吸った記憶が、鮮明に蘇ってきましたね。
とっても甘い蜜だった事、よ~く覚えてます。
ツバキはその学名をCamellia japonicaと言い、ちゃんと日本産ということが分かるようにしてくれています。
返信削除ヨーロッパでは冬に日陰でも咲いてくれる花としてもてはやされたようですよ。
家庭画報、たしかお袋が読んでいましたよ。50年位前の話ですが…。
shuuterさん
返信削除>日本の 藪椿を 母として・・・の文章に、魅かれ
皆さんにも ご披露したいと思ったのです。
美容院で 出会ったものですから、急いで 写した次第。
岩永氏の 夢を託す 実験にも 賛同して 戴き、
嬉しく思います。
saganosanyasoさん
返信削除この 椿の お話、 魅力的だと思っていただき、
ありがとうございます。
椿の花に 顔を突っ込んで 花粉で 顔を まっ黄色に
するのは メジロだけかと 思っていましたが、
saganosanyasoさんも 同様でしたか。(笑)
甘い蜜を 一生懸命 吸っている姿を 想像して
思わず、 笑ってしまいました。
長さん
返信削除椿の学名 「Camellia japonica」って 素敵ですね。
家庭画報、 創刊50年余だそうですよ。
一貫して 夢と美 溢れる世界を 提案している、
婦人雑誌で、 その優雅さは 今も No.1 でしょう。
ただ 実生活とは 大きくかけ離れていて、ため息
しか出ませんが。(笑)
ロマン溢れる短編小説 楽しく拝読させていただきました。どこに掲載されていたか 記憶がしっかりしていないとなかなか書けないこと。昨日、椿を鑑賞したところなのでいい勉強になりました。
返信削除この白色の椿 上品な華麗さがありますね。この白色の上品さを水彩画で描くのは素人にとって非常に難しいです。
H.Kmrさん
返信削除椿の花は 奥が 深いですね。
茶道では 冬場の 炉の季節、 茶席が 椿一色と
なることから、 ”茶花の 女王”の 異名を持ち
ますし、椿の 灰は 紫染めの媒染に 使われるし、
椿油、印材にも。 また、 日本酒の 醸造には
椿の 木灰が 最高とか。
椿は 単に 見た目の華麗さだけではなく、中身が
ぎゅうっと 詰まっているのが 魅力です。
水彩画の 画材として しっかり 取り組んで
下さいね。 楽しみです。
[名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ]
返信削除の歌を思い浮かべました。
人の流れ、潮の流れ、風の流れに沿って花が咲き
広がっていく、種の素晴らしさ!!
ぶらり爺さん
返信削除>人の流れ、潮の流れ、風の流れ・・・種の素晴らしさ!
おっしゃる通り、作為的にしろ、偶然にしろ、 種子を
残すために 様々な 工夫をしていて その 執念と
逞しさに 驚かされます。私達は その恩恵に 預かって
美しい花を 愛でているのですが。
先日「わびちゃんのメモ帳」のブログで ”雨滴散布”と
いう言葉に であいました。なんと 雨粒が ピシャンと
当たって 弾けた 勢いで、 種を 周囲に まき散らす
のです。 恐るべしですね。
ご紹介の「わびちゃんのメモ帳」仲々楽しいですね。 "雨滴散布""付着散布"初めて知りました。小鳥が食べて運んだ種や実は、○○散布って言うのかな?
返信削除さて、ちょっと昔の「家庭画報」で、藪椿といえば華道家・安達瞳子さん。小説では山本周五郎「五瓣(弁)の椿」>敵の枕元に、父親の好きだった紅い椿のひとひらが、、。
演歌だと・・・
アンコ椿の恋の花 風も吹かぬに 泣いて散る 「東京の人よさようなら」(s31) 島倉千代子
赤い椿の花びら噛めば じんと眼に沁む ちぎれ雲
「アンコ悲しや」 (s35) 松山恵子
三日おくれの 便りをのせて 船が行く行く 波浮港
「アンコ椿は恋の花」 (s39) 都はるみ
椿の花びらは、元の方でくっついてるから、ひとひら ふたひら 風に散るんじゃなくて、ポタッて落ちるんですよね、、、。
私は、晩秋に咲く白椿「初嵐」が、藪椿の次に好きです。
44番教室さん
返信削除安達瞳子さんの 椿好きは 有名でした。
きりっとした着物姿と 凛々しいお顔、椿を愛でる瞳。
「五弁の椿」は 岩下志麻さん 主演の映画を 思い出
しました。 美しくて 怖くて 筋 は覚えていません。
さすが 演歌は 詳しいですね。(笑)
>椿の花びらは 元の方でくっついているから・・・
普通はそうですが、 ”ひとひら ふたひら 風に散る
椿の「 五色散り椿」”の 記事を いずれ UP
しますので(3月) 楽しみに 待っていて下さい。
椿をめぐる浪漫、素敵なお話ですね。
返信削除生きることに、食べることに汲々としていても、一方では花を愛でる心が世界中に同じ花を咲かせる営みもあり・・
花力ってすごいですね~。
ひとえさん
返信削除椿に 関していつも 疑問に 思っていることがあるの。
シャネルは どうして カメリアを シャネルブランドの
アクセサリィとして 位置づけたのかなあと。
彼女が この花を本格的に 使ったのは 戦後からだった。
”椿姫 ”の モデルの マリ・デュプレッシの 美貌と
白、黒、赤 一色の 服を エレガントに 着こなし、
独自の 個性、スタイルを 造り上げたことへの 憧憬
だったのだろうか。 どなたか ご存知だったら、ぜひ
教えて 戴きたいと思うのです。
これも 花の 夢の 話の 一つ、 謎なのです。