
( 写真は 季節の花 300 より )
桜の花が散り、水面に 帯状に 漂い流れる 様を 花筏 と
称す。
とある 春の夕暮れ、 桜が 降りしきる 京都 哲学の道。
疏水の 川幅いっぱいに 悠然と 流れゆく 桜、 桜 、桜
最後のきらめきを 見せながらの 優美で 静かな 行進。
唖然として 時の過ぎるのも 忘れて 見入った。
この夢のような 光景に 再び まみえることは ないだろう。
” 花 筏 ” ミズキ科 ハナイカダ属
その名の由来は 葉を 筏に 見立て、 筏の上に 乗った
花 と いう 意。
”ハナイカダ ” なる 木が あると 聞き、 興味津津。
風雅な ネーミング。 はたして いかなるものや?
日々 恋心は 募りながら、 逢えたのは つい先日。
なんとまあ、 めったに お目にかかれぬ 変わり者 と
お見受けする。 よくいえば 実に 個性的なのだ。
山アジサイに似た 美しい緑の葉の 真ん中に、 淡緑色の
小さな 花が チョコンと 鎮座ましましている 花姿。
可愛くって、 おかしくって、 たまらない。
まるで 一寸法師の 世界なのだもの。( お椀を 舟に
お箸を 櫂にして ・ ・ ・ )
この 小さな 若緑の 舟の ” 花 筏 ”
流れ 流れて どこまで 行くのやら
花 筏 みどりの風に 煽(あふ)らるる
鈴木 房枝
