銀杏の葉は 神秘的な 扇形。
秋になると 黄緑の葉は ゆっくりと 黄色へ、
そして 山吹色へと 染めていく。
全身が 染め上がった時は、 眩しいばかりの 黄金色。
朝日に、夕陽に、 照り輝く 銀杏の樹々は、 神々しいほどの 美しさだ。
十分に その美を 誇ったのちは、 ハラハラと 舞いながら、 散りゆく。
これまた 風情ある 光景である。
葉の 散ってしまった 樹々は、 自らの 落ち葉の フカフカ布団に
くるまれて、 眠りに つく ・ ・ ・。
名の由来は 仏教伝来後、 中国から、つまり異国より来た、「異朝の木」
からとか、 貝原益軒の 「大和本草」にある 「一葉」からとか、 諸説あり。
銀杏は、 短歌、俳句の 世界でも 人気が高く、 銀杏の花 ・ 銀杏黄葉
銀杏散る ・ 銀杏の実 ・ 銀杏落葉 ・ と、 季語も多い。
銀杏散るを 季語の、 素敵な 二首を 紹介しよう。
相見しは 大き銀杏の 秋の岡
金色(こんじき)ながす ひかりの夕
与謝野 寛 ・ 毒草
金色の ちひさき鳥の かたちして
銀杏ちるなり 岡の夕日に
与謝野晶子 ・ 恋ごろも
( 写真は ゆふいん玉露米 2010.1121 より )
金色の小さき鳥の形して・・・素敵な句ですね。これは何時になっても忘れません。イチョウの木はとても庭には植えられませんが盆栽で楽しむことも出来ますし、お寺、公園の大木は更に趣が有って良いものです。
返信削除九重山って九州ですよね。九州は温暖で紅葉など見られないなどと勝手に判断していました。とんでもないですね。何処かよその国の紅葉のようです。群馬の紅葉が恥ずかしくなって来ました。(トホホ・・・・)
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返信削除こんばんは。
返信削除銀杏が散って、秋がゆき冬が来るのですね。
ふと、フランク永井の「公園の手品師」を口ずさんでいました。
銀杏はやっぱり手品師でした。(笑)
ところで、前回の「石蕗」の時もそうでしたが、コメント送信しても消えてしまいます。何故なんでしょうね。プロバイダーが違うので仕組みが飲み込めません。
今回は上手くいったようです。
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返信削除紅い紅葉の紅葉は綺麗です。でも私は黄色系の紅葉が好きなのです。黄緑のイチョウがちらちらと散る様子 素敵です。
返信削除私の町内にもイチョウ並木があります。市の公園課の人は 苦情があるのでしょうか、坊主に枝を切り詰めてしまいます。
何のための並木道かと、言いたくなります。
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返信削除晶子が連想する"ちひさき鳥"って何の鳥かしら?
返信削除きっと"千鳥" だと思います。
銀杏(イチョウ)を見ると思い出すのは、フランク・永井の歌「公園の手品師」
鳩がとび立つ 公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
うすれ日に ほほ笑みながら
季節の歌を ラララン
ラララン ラララン うたっているよ
貸してあげよか アコーディオン
銀杏は手品師 老いたピエロ
雲が流れる 公園の
銀杏は手品師 老いたピエロ
口上は 言わないけれど
なれた手つきで ラララン
ラララン ラララン カードをまくよ
秋が行くんだ 冬がくる
銀杏は手品師 老いたピエロ
信徳さん
返信削除九重連山は 1700m以上の 山を 7座 有しており
久住山は その一つです。
四季折々美しく、春は ミヤマキリシマ、秋は 紅葉
冬は 樹氷と いつ行っても 裏切られません。
別府から 久住~ 阿蘇~ 熊本に 抜ける やまなみ
ハイウェイからの 眺めは 北海道とは 違う意味合いで
雄大で、素晴らしいものです。 紅葉の 季節は 素敵
ですよ。 ぜひ 一度 お出かけくださいませ。
京都は燃えるような赤、九州は少し抑えた赤とこの黄色
返信削除銀杏の大木は 今 眩しいくらいです**
ご夫婦の歌 素敵ですね・・寛さんの歌は知りませんでした
同じ木を眺めているのでしょうかね。
庵主さん
返信削除やはり ロマンチストでいらっしゃる。
急いで フランク永井の 「公園の 手品師」
聴きました。 あの 哀愁帯びた 甘い歌声、
季節が 秋から 冬へと巡っていく・・・
ちょっぴり切ない メロデイが 胸に 響いてきます。
コメント 投稿で、 ご迷惑を おかけして
申し訳ありませんでした。 お許しの ほどを。
shuuterさん
返信削除お互い 黄葉 ファンでしたね。
銀杏並木が、バッサリ 坊主にとは 悲しいお話です。
銀杏が 最後の化粧をして 華やかに 散りたかった
であろうと 思うと。
皆、紅葉、黄葉を 愛でるに、自分の家の 前に 散る
落ち葉は、その 対象ではなく、ごみなのでしょうか。
44番教室さん
返信削除あなたは 歌を よく知っていますね 。感心します。
”銀杏” と聞いて すぐに この歌を 思い出すなんて。
時は 巡ります。 それは 自然の 法則。
美しく、華やかな、樹々の衣も、一陣の 風に あおられ
後は シルエットのみ。
これは これで 造形の美が あります。
人間は 有難いことに、考え方一つで、幸せになれますね。
sumisumiさん
返信削除>九州は 少し抑えた赤とこの黄色・・・ですね。
やはり温暖な 土地柄でしょうか、 全体に 優しく
柔らかな 印象が 強い、 秋の色です。
与謝野晶子の この歌は あまりにも有名ですが、素敵。
寛の歌とは 一見 相聞歌のように 思えますが、
はたしてどうなのでしょうか。 毒草は 明治37年、
恋ごろもは 明治38年 発刊のようです。
>金色ながす ひかりの夕・・・光景が浮かびます。
おはようございます。
返信削除銀杏の黄葉も素敵ですね。
外で見る黄葉や落葉は嬉しいものですが、
実際我家の庭に散るとなると、
話はにわかに現実味をおびてきます。
そんな訳でかなり下から一昨年でしたか切って貰いました。
上の枝も背伸びすれば届くくらいになりましたので、
葉の数も少なくて掃き掃除の時間もめっちゃ減り助かっています。
どうしてもっと早く切りつめなかったのかと思っています。
やれやれです。
銀杏並木も黄葉も外で見るに限ります。
黄葉した銀杏の真下に立って青空を見上げるのが大好きです。
kako狸さん
返信削除kakoさんの お家の庭は 広くて、沢山の樹々が
植わっているのでしょう。
眺めるのは 素敵でも、落ち葉の 片づけは
大変 らしいですね。
うちは 可愛い、可愛い 猫の額ほどの 庭なので、
その 大変さはなし。ただ その分、趣も 味わいも
ありません。 両方良いことって 難しいですね。