なんと なんと、 小式部が 私の悪口を 言っておると 申すか、
さもあろう、 母親の 和泉式部の ことを
「 実にうまく 自然に 歌が 口に 出てくると 思われる 歌人
ですよ。 気恥ずかしくなる 立派な 歌人とは 思えませぬ 」
(紫式部 日記 より 抜粋)
と、 ついつい 筆が 滑ってしもうてのう。
ライバルへの 嫉妬と 思われるのは 心外じゃが、 仕方ない。
たった 六首しか 歌を 残していない 小式部など 私の子の
はずが ないのに、 人の口には 戸は 立てられぬと みゆる。
私は 言葉を 自由自在に 操り、 紡いで、 物語を作っておった。
あの 道長様さえ 私の才に 魅かれ、 秘かに お通いに
なられた・ ・ ・ ・ あら あら また、口が、 滑ってしもうた。
” 母の 美貌を 受け継いで ・ ・ ・ とは 自分の 美しさを
鼻に かけ、 小賢しい 言葉よのう。
今の世なら 私は [ 知性を秘めた、 凛とした 美しさ ] と
形容 されたであろうに、
平安の御代は [ あでやかで、 華やかが よし ] と されて
おったのじゃ。
それだけが 返す返すも 残念で ならぬ。
あのう、 おたずね 申しますが、
「 紫式部は それほど 小紫に 見劣りするので ございましょうか」
あっ、 いや いや 私には どうでも よいことで ございますが。
私は女性の口論それも”どちらが美しい”には関わらぬたちです。
返信削除コムラサキもムラサキシキウも引き分けであると思います。
それよりお薦めはヤブムラサキですよ。
野生美にあふれビロードの服に身を固め 気高く咲き誇る姿は一度ご覧になってください。
少し遅れて紫の果実が稔ると思います。
女性は何時の世もライバルが気になると見えますね。その点、男はさっぱりしているというか、無頓着なのか…。私は鈍感な方かな。
返信削除いえいえ、小紫も紫式部もそれぞれに魅力的。
返信削除ただ人により、年齢により、愛しいと思う対象も移ろい・・
わたしには小紫の屈託のない賑々しさ、愛らしさは、子のような、いえ孫のような(笑)。
程よく実を結び訪れる人にのみ心を開く紫式部は、じっくりと語り合える友のような気がします。
shuuterさん
返信削除>野生美にあふれビロードの服に身を固め、・・・に
魅かれて ヤブムラサキを ネットで 調べました。
お薦めのことだけは ありますね。
黄色の葯が 飛び出した 淡紅紫のお花の 可愛いこと
実も 紫に熟し、ガクが 実を守るように ついていて
じつに 愛くるしい。
いつか 逢いたいですね。
長さん
返信削除私は 男性の方が ライバル意識が 強いと思いますよ。
特に 仕事上に置いて。 いつも 戦闘的で 嫉妬心が
強いなあ と おもっていたのですが・・・。
長さんは そういう事柄に 淡泊というか、 相手にも
しない 超然としたタイプの方 なのでしょう。
ひとえさん
返信削除ひとえさんは 本当に 花の情感を 表現するのが
上手ですね。
おっしゃる通り、 両者とも それぞれ魅力的で
甲乙 つけ難し。
花は 変わらないのに 愛でる人の その時その折の
気持ちで 違って 感じられます。
人の心の 揺れ動くさまが、 花に 反映されて
面白いですね。
人は良し悪しの両面をあり
返信削除良いところを見つけてやると 〇な人となり
その逆は 逆な人となる。
書く人の気持しだいだろうと思いますね~。
ぶらり爺さん
返信削除本当に 書く人の 気持ちしだいですね。
花でも 人でも 良いところ 沢山 見付けて
大いに 褒めて あげたいですね。
私自身 そうしてほしいのです。
いくつになっても ”豚も おだてりゃ 木に
登る ” のです。 (笑)
いつも 花に 優しい、温かい 眼差しを注ぎ、
楽しい ブログを 作っていきたいと 思います。
こんにちは。
返信削除おぅ!紫式部の登場ですね。
紫式部ならそんな事を言いそうじゃわいと思いながら読ませて頂きました。
ライバル心や嫉妬心にはあまり縁がないですね。
人ってそれぞれで面白いです。
見方によって変わりますね。
そりゃあ、誰が見たって「コムラサキ」さんに軍配が上るでしょうよ。それが証拠に「コムラサキ」さんの方が人気があるではありませんか?
返信削除花も実も姿だって小ぶりなのが可愛いに決まってますよ。
もし、「コムラサキ」さんが「ムラサキシキブ」さんのお歳まで生きていたとしたら、凄い女流作家が、女流歌人が誕生していたかもしれませんねぇ。
ところで、拙宅からほど遠くないところに「源氏物語ミュージアム」があるのですが、その庭には、何故か「ムラサキシキブ」がなくて、「コムラサキ」の花が咲き、秋には可愛い実がたわわに実るのですがね。面白いですね。(笑)
kako狸さん
返信削除>紫式部なら そんなこと言いそうじゃわい・・・は
ありがたい コメントです。
紫式部は その 花ことば”聡明”そのままの方ですが、
文学の才を 持て囃されるほどに、ライバルに 対して
嫉妬心が わきでたようですね。 紫式部日記を読むと
そういう箇所が めだちます。
庵主さま
返信削除”小紫 ”と ”紫式部 ”の 区別が わからないと
友人より メールが ありましたが、 庵主さまの
コメントの おかげで イメージが掴めたことでしょう。 ありがとうございます。
”小紫” やや 小型で、 実が枝に固まるように付く
紫式部より 派手で 人気が 高い
”紫式部” やや 大型で、 実の付き方が まばら
素朴な 印象を うける
今度、宇治にいったら、ぜひ「源氏物語 ミュージアム」
を 訪ねてみます。