一度 聞いたら、 忘れられない ” 大犬の ふぐり ”
明治時代に ヨーロッパより 帰化した、 4枚の 大きな 花びらを
持つ、 コバルトブルー の 美しい 花。
エキゾチックで 可憐な 容姿に 人のみならず、 虫や 蝶も うっとり。
その上、 早起きで お日様の当たる時間は いつも 微笑んでいるし
自立しているので、 誰にも 愛嬌よく もてなし、 人気 急上昇。
「 瑠璃唐草 」 「 星の瞳 」 「 天人唐草 」 と チャーミングな 名で
呼ばれ、 本人も ご満悦。
当然 日本古来の 青紫色の 美しい花々は 面白くない。
そこで 額を集めて 協議し、 一致団結。
「 天人唐草 」 を いじめの 対象とし、 鵜の目 鷹の目、 何か
ミスが あらばと 手ぐすね引いて 待ち構えていた。
やがて 花の季節が 終わると、 天人唐草には 毛深い 玉を
2個 つけた 実が、 ぶら下がっていた。
これを 見つけた いじめっこ達は 大喜び。
早速 ” 大犬のふぐり ” と 名付けて はやしたてた。
この珍妙な 名は あっという間に 全国へ 広まった。
天人唐草は たいそう 嘆き悲しんだが、これも 神の思し召しと 納得
< バーズ・アイ > と 呼ばれる 大きな瞳を 見開き、 空を 見上げ
来る日も 来る日も 一日限りの 花を 美しく 咲かせ続けた。
そして現在、 野の花は あまたあるが、その中で ”大犬のふぐり” は
その ユニークな名 ゆえに 一層 人々から 愛されることとなった。
あの いじめっこ達は 「 今、 いずこ? 」
( 写真は 「 植物園に ようこそ 」 より )
待ってましたッ ! 早春の陽だまりに嬉しい笑顔。
返信削除よその国では「瑠璃唐草」「星の瞳」「天人唐草」って呼ばれてたのですね。よかったナー
って少ないから、やきもち焼いたんだ、、。
なぜだか四行目の、くの字<>括弧の中の文字が消えましたので "日本古来の青紫色の花" を、追記します。
返信削除44番教室さん
返信削除西洋では 「聖ヴェロニカの花」と 呼ばれ、
芸術家が 聖なる花として 崇めているというのに、
日本では 美しき 青紫色の花々の 嫉妬心から
“大犬の ふぐり”と なったのです。
手が 届かない 美女だと つまりは 神々しいほどの
美女だと あきらめるのでしょうが、 なまじ
愛嬌が ある分、 横並び 感覚が 災いしたものと
思われます。 (笑)
オオイヌノフグリを先日みつけたのですが、まだ小さく花が一つ半開きの姿でした。オオイヌノフグリが一面に咲きだせば春本番ですね。
返信削除”星の瞳”と言えば、星の瞳と呼んでいた彼女のことが気になります。
犬の〇〇に似ているからとは失礼な話です。”星の瞳”と呼んであげたいです。
shuuterさん
返信削除春 本番、”大犬のふぐり”の 青紫の花が 一面に
広がっているさまを 早く、見たいものですね。
<星の瞳> 素敵な ネーミングです。
shuuterさんの 青春時代の 思い出の中に あるので
しょうか?
今度 ”大犬のふぐり”に 出会ったら、「君は 星の
瞳だよ。」と 優しく 告げて 下さいませね。
こんばんは ”星の瞳”と呼ぶと教えてくれ彼女は たかようじさんもよくご存知の方です。
返信削除私にとってはブログの先輩であり 尊敬している人です。
たぶん病床に伏せられているのだと思います。
全快され復帰されることを願っております。
お分かりいただいたと思います。
この青紫の美しい花を何でイヌの=役に立たない、おまけにオオと更に誇張しているのでしょうか?フグリがなくては動物は生きて行けませぬ。たかようじさんの説明を聞いて初めて理解出来ました。実はこの花、カメラを初めて知った貴重な植物です。
返信削除本当に清楚で 愛らしい花よね
返信削除緑の野辺を一面に彩るときは嬉しくて
子どもの時に戻って 飛び跳ねたくなる。
良い名も教えてもらった。
うん!! 夢見る乙女としては 断然「星の瞳」
青い瞳は私たちを見つめていますが、その実となると、ほとんど気づきませんね。かく言う私も一度も見たことはありません。
返信削除初めてコメントします。<shuuter>さんからご紹介いただきました。
返信削除日頃、有難うございます。何時もコメントを頂いている「悠々坦々 blog」のH.Kmrです。
最近の投稿を拝見させていただきました。
添付のかわいらしい写真からも<たかようじ>さんの人柄が伺われます。そして広く知っておられる上に文章の表現には真似ることのできない点を感じています。
草花には疎いのですが、スノードロップのように可憐な花は特に好きです。水彩画を初めて何時も実物を損ねることなくと思いながら学んでいます。
これからも時々寄らせていただきますので宜しく!
楽しいお話、じっくり読ませていただきました。
返信削除野草たちの名前の由来って、物語のようでとても興味があります。
”バードアイ”は、美しさが想像できるいい名前だけど、和名はちょっと可愛そうですね。
自然界の生物には、良く似てるものを創造主が創って
返信削除いるようです。それを人が視て命名するのだから何か
に似ている名があるのは当然なのでしうが。
命名する人も素晴らしいんのう(陰嚢)と思います。
shuuterさん
返信削除shuuterさんの敬愛する、ブログの先輩の kako狸さん
私も 随分とお世話になっています。
花追い旅に嬉々としていらしたり、数々のボランティア活動
に 精力的に 取り組んでいらっしゃる ご様子からは
想像ができませんが 以前のブログで 気になる コメントもあり、病気 療養中と 思われます。
一日も早い、健やかな ご回復を お祈りして おります。
信徳さん
返信削除信徳さんは お花が 大好きな ご様子ですね。
でも 野の花の 画像は 少なめな(?)気がします。
この春は 素敵な 花の 画像を 撮られる 腕前を
地味な 野の花にも 活かして 下さいませ。
楽しみに 待っています。
sumisumiさん
返信削除お互い、見た目は 年相応なのですが、頭と 気持ちは
学生時代から 変わりませんね。
つまり 進歩がないのでしょう。(笑)
>子供の時に もどって 飛び跳ねたい・・・ 同感!
“星の瞳”が、 野原一面に 咲き乱れている中で
心ゆくまで、飛んで、跳ねて 遊びたいですね。(笑)
長さん
返信削除私も 気になりながらも 一度も見たことが
ないのです。
今年こそは しっかり 例の ブラブラ袋を
観察したいと思っています。
長さんが もし 撮ることが できたら、
見せて 下さいね。 (笑)
H.Kmrさん
返信削除はじめまして。
このたびは ありがとうございます。
折角 おほめに 預かりましたが、残念ながら、
画像はすべて 皆様に 借用願いを 出して
お借りしたものです。
自分で 撮るより、 より 伝えたいことが 前面に
出て、 幸せに 思っています。
花の画像から イメージが 膨らんで、 物語が
できることも 多いのですよ。
今後とも どうぞ よろしく お願い致します。
saganosanyasoさん
返信削除本当に 野の花、 野の草の 名前の由来は
面白いですね。
それに 「たかようじ節」を 勝手に 高らかに
唱えるのは、 望外の 喜びです。 (笑)
これからも 頑張って 参りますので、
応援 よろしく お願い致します。
ぶらり爺さん
返信削除愉快な コメント ありがとうございます。
素晴らしい 創造主の おわします この世は
色々な 不思議、 謎 に 満ち、ワクワク
させられますね。
本当に ありがたいことです。
あはは、たかようじさんにかかれば、オオイヌノフグリもこんな痛快なお話になるのですね~。
返信削除でもでも、「 瑠璃唐草 」「 星の瞳 」「 天人唐草 」のような素敵な名前だと、オオイヌノフグリの生涯を知る人は少なくなるかも。
真の理解者は案外名付け親かもしれませんね(笑)。
嬉しさのあまりの早とちり、ごめんなさいッ! 「瑠璃唐草」「星の瞳」「天人唐草」は日本上陸直後の呼び名で、西洋では「聖・ブェロニカの花」と呼ばれたそうですね。 ブェロニカさんって、十字架を背負ってゴルゴダの丘を登るイエスに、自分のブェールを差し出してその汗を拭いた、愛と勇気のある女性とのことで、絵画にも描かれているようですね。絵画といえば、ボッティチェリの「プリマブェーラ(春)」で、春の女神が、ばら撒いている野花の中にも「聖・ブェロニカの花」が、ひょっとして、あるのかも、、。
返信削除話は飛びますが「いぬふぐり」が歳時記の春の季語というのにもビックリ。
いぬふぐり 星のまたたく如くなり (虚子)をはじめ、多くの句が検索で出てきましたが、私の一番好きなのは、 いぬふぐり 一花一花に 深空あり (林翔)
明治に上陸以来、かくも多くの人に愛されてきた青い瞳「オオイヌノフグリ」ですが、タンポポ同様、日本古来の小さな赤紫の「イヌフグリ」が絶滅の危機というのは、なんともいたたまれません。
ひとえさん
返信削除人は とかく 汚いもの、猥雑な物から 目をそむけがち。
真実を 直視し、命名なさった方の 勇気と 見識に
拍手です。
お陰で 私達は ”ああでもない、こうでもない”と
想像を逞しくしながら、 楽しむことが できるの
ですものね。
44番教室さん
返信削除色々と 楽しんでいらっしゃるようで 何よりです。
ボッティチェリの「春プリマブェーラ」は ウフィツィ
美術館で 対面し、感激しました。ルネッサンス時代の
絵画は 寓意に満ち満ちているので、 ”聖・ブェロニカ
の花” が あった 可能性が 高いですね。
あの頃 そういう知識も 花に対する愛情もなかった
ことが、 悔やまれます。
「いぬふぐり 一花一花に 深空あり」 情景が浮かぶ
素敵な 句ですね。
こんばんは。
返信削除最近どうもコメントを添えるタイミングが遅れてご無礼をしています。
今日、裏山を徘徊しておりましたら、「星の瞳」さんに出会いました。相変わらずチャーミングで素敵でした。
でも、「オオイヌノフグリ」と云う不名誉な名前と云えばそれまれですが、体と名が余りにも不釣合いだからこそその存在感があるように思うから大好きなのです。「ヘクソカズラ」だって同じこと。平凡な名前なら覚えてももらえませんものね。(笑)
庵主さま
返信削除遅刻しても 一向に 構いません。
コメント頂けるのは 嬉しいことですもの。
庵主さまが それ 頑張れ!って 言ってくださる
気がして 勇気ならぬ 蛮勇を 振えますから。
どうぞ よろしくお願い致します。 (笑)
”オオイヌノフグリ” ”ヘクソカズラ”
他に 可哀想だけれど ユニークな名前で
皆を 魅了するのは ”ママコノシリヌグイ”
でしょうか?