2011年1月4日火曜日

藪柑子(やぶこうじ)


あけまして おめでとうございます。

   正月の縁起物の ひとつに、 万両、 千両、 百両(カラタチバナ)

   十両(ヤブコウジ)、 一両(アリドオシ) が  ある。

   ” 藪 柑 子 ”  ヤブコウジ科 ヤブコウジ属   別名  十両

   背が 低く、 実の数も 少ないが、 あの愛らしい 宝石のような

   赤い実は、  実に 魅力的だ。

   小林一茶の 句、 「 めでたさも 中くらいなり おらが春 」

   では ないけれど  ささやかな 幸せに  満ちている。

   だが、 調べてみると  意外性に富み、 面白い。

   

   万葉集には ” 山 橘 ” として  五首  読まれている。

   江戸時代より 園芸植物として 大いに もて囃され、

   斑入り種や、 変わり葉が 大人気。

   お金を生む 木で  ” 金 生 樹 ”  と、 呼ばれていた。

   明治年間も 大流行があり、  投機の 対象として

   [ 一鉢 が 家一軒 ]   もの  値がついた こともある。

   また、 落語 「 寿限無 」 では 「 藪柑子という植物は 昔から

   百両金を 表す 印 として、 たいそう おめでたいとされている」

   「 やぶらこうじのぶらこうじ  パイポパイポ・・・ 」 と 登場する。

   冬でも枯れない 緑の葉と 美しい赤い実は、 古来より 重宝され

   正月 初卯(はつう)の日に、 ウツギの枝を ヒカゲノカズラで巻き

   ヤブコウジを挿す 行事は、上賀茂神社の 卯杖の神事に 残る。

    ( 参考: < ウィキペディア > < Yafoo! 百科事典> ) 


いかがですか。

   藪柑子の 美しい実に これだけの 過去が つまっているのですよ。

   嬉しく なりますね。

   今年も  面白い話など 沢山 見付けて、 皆で  楽しみましょう。

   ” 藪 柑 子”  の 花言葉 [ ふくよかな愛 ] [ 明日 幸福 ] を

   贈って、  新年の ご挨拶  と 致します。


22 件のコメント:

  1. あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
    ヤブコウジにまつわるいろいろの話楽しく読ませていただきました。快調でなめらかな筆さばきでスタートですね。
    ヤブコウジは里山で枯葉の中から咲いている姿を思い出しています。
    野山がいまだ枯野で私はすべり出せません。今しばらく我慢が必要です。

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  2. ヤブコウジは皆さんのブログや図鑑でしか見ていませんが、リンゴをものすごく小さくしたような真っ赤な実が素敵ですね。
    寿限無の薮ら柑子はこのことだったんですね。

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  3. shuuterさん
    あけまして おめでとうございます。
    今年も 仲良し ブログ仲間で お願い致します。(笑)
    ”藪 柑 子 ”は、藪に自生してして 葉の形などが
    柑子みかんに 似ていることからの 名だそうで、
    ひっそり、葉の下に 実を 付けているのでしょう。
    shuuterさんのように、野の花や 草、木が 対象の
    ブログは、 この時期 大変ですね。 

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  4. おめでとうございます。今年も滑り出し好調のようですね。ブログを拝読して行ったら「あやのこうじきみまろ」を思い出してしまいました。どうして??「あやのこうじ」「やぶこうじ」「たかようじ」何か繋がっていませんか(笑)。

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  5. 長さん
    あけましておめでとうございます。
    落語の ”寿限無”に ヤブコウジの 話が繋がっている なんて 思いがけな いことでした。
    「 寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ、海砂利水魚、水行末
    雲来末、風来末、食う寝る所、藪ら柑子のぶら柑子、・・・
    パイポパイポ・・・」 の 意味不明ですが、 何やら
    ありがたい、 愉快な お話 ですね。
    今年も 楽しい お付き合い、よろしくお願い致します。

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  6. 明けましておめでとうございます。
    本年もどうぞよろしくお願いします。
    花言葉『ふくよかな愛』『明日 幸福』の藪柑子のタスキ受け継ぎます。いつもテンポの良いお話ありがとうございます。
    今年も楽しませてください。

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  7. 信徳さん
    明けまして おめでとうございます。
    嬉しいです。 大好きな「 綾小路きみまろ」さん 
    繋がりなんて!
    12年前、私が旅行会社の ツアーに 参加の際、
    きみまろさんの 爆笑トークの テープが バスの中に 
    流れていました。皆で 笑い転げたのを 思い出します。 
    丁度、祖母が亡くなった時だったので 印象深い 
    思い出です。 それ以来 ファン なのです。
    因みに、 私の ”たかようじ ”は、 祖母の口癖で
    とっさに 名付けたのですよ。 ありがとうございます。
    今年もお互い ユーモア精神で ボチボチ参りましょう。
    どうぞ、よろしくお願いいたします。

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  8. 大空 友さん
    明けまして おめでとうございます。
    藪柑子の 花言葉の ”タスキの受け継ぎ ”とは
    なんと ありがたい 言葉でしょうか。
    駅伝大好き 人間にとっては、 大事な 一言です。
    ”明日 幸福”を 夢見て 日々過ごせることは
    本当に 幸せです。 お互い 健康に 留意して
    前向きに、 過ごして 参りましょうね。
    本年も どうぞ よろしくお願い致します。

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  9. たかようじさん

    あけましておめでとうございます。
    今年もどうぞよろしくお願い致します。

    ヤブコウジが「金生樹」と呼ばれて愛でられて
    いたなんて初めて知りました。
    ヤブコウジの名前に落ち着いてよかった!
    こんな可愛い子に生臭い名前は似合いませんもの(笑)。

    今年も夢溢れるお話や花の来歴のあれこれ、楽しみに
    させて頂きます。

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  10. たかようじさん。
    明けましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願い致します。たかようじさんのブログを拝見していると、もう図書館にも行く必要もないし、ネットでの検索も必要ないですね。夢の世界にも連れて行ってもらえるし、花の博物館のようなものですね。今年も大いに期待しています。
    以前、私も「寿限無」にからめてこのめでたい実のことをUPしたことがありましたが、それを思い出しました。
    庭に一両から万両まで揃っている家は金持ちになるのだそうですが、我が家の庭には一両がありません。未だにお金が貯まらないなあと思ったら、それが原因だと分かったのですね。(笑)
    ところで、前述信徳さんのコメントを拝見していて思わず噴出してしまいました。(失礼)微笑ましいです。しかし、これも何かの縁なのでしょうね。ブログコメントでのこコミュニケーション、この辺が楽しいものです。

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  11. 44番教室2011年1月5日 9:01

     待ってましたッ!                  千両・万両・万年青・南天では、いかにも、、。    スタートは、やっぱり"藪柑子"でしたか。

     今年も、アリスになって"秘密の花園"を、楽しみながら彷徨わせていただきます。

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  12. 小判には可愛い赤い実がなるのですね。
    小判一枚植えて千両万両じゃ欲張り爺婆じゃ、
    慎ましく、十両が庶民の小さな夢じゃのう。

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  13. ひとえさん
    明けましておめでとうございます。
    ”おもひぐさ”で ひとえさんの ヤブコウジの実を
    「林檎を思わせる形・・・」の表現に 魅かれていました。
    京都 駅伝応援の合間に 園芸店に立ち寄り、”藪柑子”
    を見付け、大事に持ち帰り、愛でながら、この記事を
    UPしました。 ありがとうございました。
    今年も どうぞよろしく お願い致します。

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  14. 庵主さま
    明けまして おめでとうございます。
    綾小路きみまろの 毒舌とも言える 語り口に、真実と
    愛情が ユーモアのオブラートに 包まれていて 
    大好きなのです。
    以前 長さんからも 指摘を受けたので、私にもそういう
    要素があるのだと(言葉 繋がりは あえて 無視)
    一人合点して、悦に入っています。(笑)
    >ブログコメントでの コミュニケーション、・・・
    おっしゃる通り、そこが 楽しいし、大事にしていきたい
    と、思います。
    本年も ご指導のほど、よろしくお願い致します。

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  15. 44番教室さん
    明けまして おめでとうございます。
    今年も 楽しいコメント 期待しています。
    その前に、愉快な 記事が 必要ですよね。
    ”秘密の花園”ならぬ、”裏庭の痩せ畑 ”の
    ごとく 貧相な想像力を 必死で かきたて、
    頑張って 参ります。
    お正月は ”藪柑子”で 正解でしたか?
    お互い、ささやかな夢で 満足の 似たもの同志
    なのでしょうね。(笑)

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  16. ちょっと遅めですが、
    明けましておめでとう御座います。

    早々我がブログへお立ち寄りいただき、まことに有難う御座います。
    気まぐれなブログ故、筋金も入っていないし、内容もバラバラでお恥ずかしい次第でござりまする。
    「たかようじ」さんのを読んでると、とっても頭が良くなったみたい!!
    元来、お勉強が人一倍嫌いな私、これからの記事もどうなる事やら・・・!!??

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  17. ぶらり爺さん
    明けまして おめでとうございます。
    つつましやかな ”藪柑子 ” の実、
    見れば見るほど 可愛いですね。
    ぶらり爺さんも 「 愛い奴じゃ。」なんて
    目を細めて ご覧になっていることでしょう。
    真っ赤に 熟した実は 生食すると 少し甘く
    サラダに 散らすと 面白いそうですが、
    私は まだ、 かじったことは ありません。
    今年も どうぞ よろしく お願い致します。

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  18. saganosanyasoさん
    明けまして おめでとうございます。
    嵯峨野を中心の ”京都の四季 ”を、居ながらにして
    楽しませて頂いています。
    2011.01.04「 2010 気まぐれ特選写真集 」の 
    スライドショー、 拝見しました。美しい花は 勿論
    ですが、 鳥たちの 豊かな 表情が 魅力的でした。
    (コメント欄が ないので、 感想を 一言)
    今年も 美しい、楽しい画像を 期待しています。

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  19. おはようございます。
    此方でのご挨拶が未だでしたね。
    改めまして明けましておめでとうございます。
    今年もどうぞ宜しくお願い致します。
    幕開けはヤブコウジでしたか。
    欲張りすぎず素敵な選択ですね。
    お正月の初卯の日に、ウツギの枝をヒカゲノカズラで巻きヤブコウジを挿す上賀茂神社の行事を見て見たいものです。
    ヒカゲノカズラで巻くのですか?
    知りませんでした。
    ちょっぴり神事に使われるヒカゲノカズラの株が上がりました。

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  20. kako狸さん
    明けまして おめでとうございます。
    本年も ご指導のほど、よろしくお願い致します。
    ヤブコウジを取り上げなければ、ヒカゲノカズラが
    神事に使われることなど 知らぬことでした。
    ヒカゲノカズラは、昔から 親しまれたようで、
    なんと「古事記」の 天岩戸の項に 登場しています。
    今でも 地方によっては 新年や祝いの席に 飾る
    風習があるそうです。また一つ 勉強になりました。

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  21. ブログのヤブコウジを京都で思い出して下さり
    ご同伴だなんて、まあ嬉しい!!
    ありがとうございます♪
    イメージ通りの可愛いお子だったでしょう?
    案外逞しいから地に降ろしてやればどんどん
    増えてくれると思います。

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  22. ひとえさん
    はい、苔を 一緒に購入し、根元に巻きつけ、
    ぬれタオルにくるみ、大事に 大事に 
    持ち帰り 、鉢植え しています。
    お目目 パッチリの 可愛い子ちゃんですよ。
    旅の途中に、園芸店に 立ち寄るなんて、
    私も 変われば、変わったものです。(笑) 

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