
キク科 ハナカンザシ属 オーストラリア原産
別名 ”ペーパー・ディジー””ヘリクリスム・スプリフォリウム”
「 えっ、 花かんざし? 」 と 言いたくなる 紅紫色の
小さな、 小さな、 愛らしい つぼみ。
これが だんだん 膨らんで、 白いつぼみとなり、 やがて
仄かな 紅色を 一部 まとっての 真っ白な ふっくらと
した 美しい つぼみとなる。
そして 白いつぼみの 外側から むけるように、 ひらり、
ひらりと 花びらが 一枚ずつ 広がっていく。
花の 真ん中には なにやら 黄色が 見え隠れしている。
完全に 開ききるまでの なんと 待ち遠しいことか。
純白の 花びらは まるで 紙のように 薄くて 軽い。
触ると カサコソ 音が する。
和紙のように 水に濡れても 大丈夫! と いうのではなく
表面が ツルツルの 光沢のある 洋紙、 そうだ、
[ コ ー ト 紙 ] の イメージだ。
花が 開くと、 中心には 黄金の冠を 戴いており、 甘い
香りが 漂ってきた。 これで ” 花 簪 ” の 出来あがり。
この花は 清楚で、 可憐で、 初々しい。
美しい乙女の 恥じらいのような 花。
” 冬の 妖精 ” なんて 素敵な 呼び方も あるとか。
舞妓さんの 花かんざし、 三月は <菜の花> <水仙>
こちらも 花に 負けず劣らず、 可愛いね。
(写真は 「想いのままに・・・(群馬発) 信徳より」 2011.01.21 )