万葉集 巻八
山上 憶良
秋の野に 咲きたる花を 指(および) 折り
かき数ふれば 七種(ななぐさ) の花
萩の花 尾花 葛花 なでしこが花
をみなへし また 藤袴 朝顔の花
[注 今の桔梗]
秋の さやけき風に 花が 揺れている 情景が ぼんやりと
浮かび上がってきます。
”春の 七草” は 長寿と幸福を 祈るもの。
”秋の 七草” は 愛でて 楽しむもの。
どの花も 楚々として 美しく、 優しく、 控えめ。
いいかえれば 地味で、 目立たない、 自己主張の少ない花。
七草の一つ 「萩」 は 万葉集で 最も 多く 詠まれた花で
なんと142首。
花は もとより 「萩の下葉」 「萩に置く露」 「萩散る」 等など。
また 花見や、 形見に植えたり と たいそうな 持て囃されぶり、
白萩には あまり 興味がなかったとも。
万葉人の 好みの 一端が、偲ばれますね。
春の七種も秋の七種も、古から愛されてきた日本の花ですね。
返信削除秋の七種は愛で楽しむもの…なるほどね。
長さん
返信削除コメント ありがとうございます。
昨年1年間 毎朝5分間ですが、
「日めくり万葉集」が、放映されました。
それが きっかけで、 学生時代 好きだった
古典に 再チャレンジしています。
遅々たる歩みですが、 嵌まっています。
上記の歌も 気に入っている一首です。
文学的センスの無い私には 萩の歌は パスです。
返信削除私目の興味は この萩 品種は ?に なります。
人それぞれ 楽しみ方 があって しかるべきでしょう。
ちなみに 萩の品種の見分け方は 萼の形を比較するのが 言いようです。
ただ能のある方は 歌も楽しみ 品種も理解される人が 存在します。 これには 脱帽です。
shuuterさん
返信削除コメント ありがとうございます。
私は 品種より それぞれの花、草を
愛しむ 楽しみのほうですね。
でも いつも美しい写真と共に 色々
教えて戴き、”労せず 得して”
申し訳ないと思いつつ、感謝しています。
文学的素養もあり、品種にも深い造詣の
ある方には 敬意を表します。
羨ましいですね。
こんにちは。
返信削除秋の七草も気になる季節になって来ましたね。
私はまだ桔梗と藤袴には今年は逢っていませんけど。
その内に逢えるかと思っています。
でも中々一緒にはお目に掛かれないのですよね。
kako狸さん
返信削除こちらでは、桔梗は 6月に すでに
咲いていました。
北九州と 東京多摩では 随分と 花の暦が
違うのでしょうね。
お庭に たくさんのお花、野の花が あるようで
秋本番になると、お楽しみも 多いことでしょう。
kako 狸さんのブログ を紹介します。
[kako狸のphoto Gallery]
http://kakotanuki.at.webry.info/
"散り敷く花の美しさ" といえば、萩と椿ですが、椿は潔すぎて、近年は風情のある萩が好きになりました。
返信削除7月末には花が終わる桔梗より、竜胆(リンドウ)のほうが、どう見ても「秋の七草」には相応しいのに、、。 憶良氏好みではなかったのかな。
44番教室さん
返信削除秋、山道を歩いていると、薄紫の”リンドウ”が
「ようこそ。」と出迎えてくれる。
もちろん お日様が 笑っている日ですが。
可愛い花たちに 思わず ニッコリ。
「おじゃましますよ。」と 挨拶する。
44番教室さんも そういう出会いが
あったのですね。
こんばんは。いつもコメントを有難うございます。
返信削除くさ冠に秋と書いて“萩”は、まさに秋の花ですね。
もう萩の花が咲き始めましたか。我が家の庭の萩はまだまだ
つぼみが固そうです。
秋の七草は、愛でて楽しむものなのですね。分かりました。
庵主様
返信削除ご訪問 ありがとうございます。
お盆を過ぎると そこはかとなく
秋の気配が 漂って・・・・・・
なら、格好いいのですが、現実は
暑さ 厳しく、情緒のないことで
困ります。
でも 秋の野花たちは 着々と
季節の移ろいを 教えてくれます。
おはようございます。
返信削除マイブログをご紹介下さっていたのですね。
コメントへのお返事は読んだ記憶がありますのに、うっかり致しました。
失礼しました。
有り難うございます。
kako狸さん
返信削除「野の花 追っかけ隊」の
”オフ会”(?)の ご案内役。
お疲れ様でした。
直後で ご多忙にもかかわらず、
コメント 投稿 戴き、
感謝しています。