2010年8月27日金曜日

平江帯・肥後躰(ひごたい)


   夏の終わり、阿蘇の草原に スクっとそびえ立つのは ”ヒゴタイ

   まるで 「 野の花 王国 」 の衛兵だ。

   背は 100㎝と 小柄だが、ツンツン頭と ギザギザ葉っぱの

   武器を 持つ。

   名は 肥後の国に 多いことからとか、花の形が ハリネズミに

   似ているとか、諸説あり。海の外では ”ブルーボール”とか。

   とにかく 青い まんまる球が、 目立つ。

   だれも トゲトゲ頭が 実は 瑠璃色の 小さな花の集合体なんて

   思わない。 宝石のような 美しい花が 咲くなんて 想像外。

   瑠璃色に輝く ”ヒゴタイ”は 驚くほど 素敵だ。

   日当たりのいい草原で、高い、高い空に向って ピシッと

   姿勢の良いのが、野生種だ。

   風が 友達だけに 丈夫で、力強い。

   悲しいかな、今や 絶滅危惧種に なってしまった。

   園芸種の ” 瑠璃玉薊 ”。

   色は 一段と冴えわたり、見事な美しさだが、ややひ弱な感じがする。

   仕方ないか、町っ子の友達は ゲームだもの。

   

   ”ヒゴタイ” を見たり、想ったりすると、 自然に口ずさむ [ 手毬歌 ]

       あんたがたどこさ  肥後さ  肥後どこさ  熊本

      熊本どこさ  船場さ  船場山には 狸がおってさ

      それを猟師が鉄砲で  撃ってさ   煮てさ  焼いてさ

      食ってさ  それを木の葉で  ちょいと隠せ

   その昔 女の子に人気のゴムまり遊びの歌だ。歌いながらまりをつく。

   手でついて、足を使って、ゴムまりの弾みも 利用して、空中高く

   打ち上げたりと、ざっと思い出しても 15種もの バリエーション。

   教えてもらったものもあるだろうが、大半は 工夫して考え出したもの。

   病弱な子供のくせに、遊びに関しては 徹底的に遊び尽くしたのだな

   と、今更ながら 感心する。


   写真は 「ゆふいん玉露米」

2010年8月25日水曜日

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2010年8月24日火曜日

初雪草


   高山に咲くのは 高貴な [  薄雪草 ]

      綿毛を冠った 白い苞草を 薄雪に見立ている。

      白く 楚々として 豊饒さもあわせ持つ まさに ”高根の花”

      映画「サウンド・オブ・ミュージック」で お馴染の ヨーロッパ

      アルプスの象徴 [エーデルワイス]  の近縁にあたる。

   里に咲くのは 清々しい [  初雪草 ]

      花が咲くころ 葉の緑に 白い斑が入る。これを降り積もる

      雪としたのが、名の由来。

      緑と白の 葉のコントラストが 美しく、四弁の白い小さな

      花が 愛らしい。

      全体的に見て 涼やかな イメージである。


   この花を眺めていると 学生時代の Sさんを 思い出す。

   海、山、テニスと 遊びに夢中で 真っ黒な 暑苦しい私と対照的に

   Sさんの周りには いつも涼風が 吹いていた。

   人と群れず、かといって 気取っているでもなく、寡黙で 清楚で 

   色白の美人。おまけに 賢い。

   いつも人を呼び捨てにする 悪たれ男子が、「Sさん・・・」 と

   彼女の姿を 憧れの眼差しで 追っていた、そんな青春の1ページ。


   彼女は 今も [  初雪草の君 ]  だろうか。 




       

2010年8月21日土曜日

ブログご紹介

    コメント欄で ご紹介しましたが、 今一度 ご案内いたします。

      kako狸さん   「 kako狸 の Photo Gallery 」

             http://kakotanuki.at.webry.info/

         ぜひ、 URLをクリックして 後は お気に入りに
                入れてくださいませ。

ブログご紹介

    このブログに コメント投稿 下さる方の ブログを ご紹介します。
    どうぞ、皆さま 訪問して 、ブログ気持玉を クリックしたり、
    コメント投稿 なさって くださいませ。
    また、 新しい世界が 開けますよ。

    長さん  「長さんの リタイア生活」
         http://kobacho-niwaijiri.at.webry.info/

    庵主様  「 青谷だより 」
         http://kittyom.at.webry.info/

    shuuterさん  「里山の 写真日記」
         http://shuuter2006.at.webry.info/

        この URL をクリックすると
        それぞれのブログに リンクします。

金水引(きんみずひき)


    山野草展で 葉が可愛いので買った 「名無しの権兵衛」 さん。

    ある日 鮮やかな 黄色の花を 伴っての ご登場。

    嬉しい 不意打ちと 言うべきか。

    調べると どうやら ”金水引”

    ええっ、これが 水引? 似ても似つかぬ???

    

    本家の “水引” は タデ科。

    花穂の 紅と白が 名の由来。

    小花を整然と並べ、楚々とした風情の 大人の花。

    すっきりした しなやかな線が、奥ゆかしい。

    ”銀水引” は 花穂が 白のみを 指す。

    静かな 凜とした 趣だ。


    ”金水引” は バラ科。

    金色の小さな花穂を お祝いの熨斗袋につける 金色の水引に

    見立てたもの。

    五弁の 黄色の 愛くるしい花。 暑い中でも 優雅な佇まい。

    小さいが [ 華 ] が ある。


    この両者、共通点が 一つある。

    花後の実の トゲトゲが、衣服や動物に くっついて 子孫を残す

    「 ヒッツキグサ 」 なのだ。


    自然界は 愉快だね。

2010年8月17日火曜日

秋の 七草


    万葉集 巻八

                                    山上 憶良

       秋の野に 咲きたる花を 指(および) 折り

              かき数ふれば 七種(ななぐさ) の花


       萩の花 尾花 葛花 なでしこが花

              をみなへし また 藤袴 朝顔の花

                             [注 今の桔梗]


    秋の さやけき風に 花が 揺れている 情景が ぼんやりと

    浮かび上がってきます。

    ”春の 七草” は 長寿と幸福を 祈るもの。

    ”秋の 七草” は 愛でて 楽しむもの。

    どの花も 楚々として 美しく、 優しく、 控えめ。

    いいかえれば 地味で、 目立たない、 自己主張の少ない花。

    

    七草の一つ 「萩」 は 万葉集で 最も 多く 詠まれた花で 

    なんと142首。

    花は もとより 「萩の下葉」 「萩に置く露」 「萩散る」 等など。

    また 花見や、 形見に植えたり と たいそうな 持て囃されぶり、  

    白萩には あまり 興味がなかったとも。

    万葉人の 好みの 一端が、偲ばれますね。

2010年8月14日土曜日

鬼灯 余話


    網の中の ”ほおずき”

    可愛いと 思いませんか?

    <過保護の お嬢様> に見えませんか?

    昨年の 盆花の 鬼灯を そのまま 挿していたら

    この不思議な光景と 出会いました。

    この 驚きを お話にしてみました。

    いかがだったでしょうか。


    ネットで 調べてみたら

    この ドライフラワーの鬼灯、今やインテリアに

    欠かせない 花材の 一つとして 人工的に

    作っているそうですよ。
    
    面白いですね。

   
       
        

鬼灯(ほおずき)


   中国では <小さい 赤い 提灯> て 言うんだ。

   日本では <過保護の お嬢様>  て 言うんだ。
                      (たかようじ説)


   ほおずきは 白くて 控えめな 花を 咲かせる。

   その後は ”箱入り娘” ならぬ  “袋入り娘“ と なる。

   袋は どこまでも お嬢様の 忠実なる お守役。

   お嬢様が 緑 なれば  緑。 赤 なれば 赤。

   お嬢様が 成人なさるころには お守役も 歳をとり

   葉脈が 浮き出て 網目状の からだと なる。

   ここで 初めて 皆は 網越しに 対面できる。

   つまり お守役の袋は 平安時代の [ 御簾 ] の かわり。

   お嬢様が いかに美しいか、皆の 想像力を かきたてながらも

   虫が つかないよう 防ぐ 役目。

   一体 いつに なったら、 お役御免に なるのかな?

2010年8月10日火曜日

浜木綿(はまゆう) 続編


   先日の “独り言”に まわりの者が、ピーチク、パーチクと 姦しい。
   「どなたのために 肝心なお話 なさらないのかしら?」 なんて。
   本当はね 私 、昼間は うつらうつら 居眠りしてるの。
   真夜中に 月の光を 全身に浴びて 芳しい香りを
   あたり一面に 漂わせるのよ。
   そして ゆっくり 踊るように、白のヴェールを 一枚ずつ 広げて
   美しく 咲き誇っていくの。
   誰のため ですって?
   わかっていないわね。 もちろん 私自身のため。
   一人で 自分のこの美しさに 酔いしれているのが ”至福の時”
   わたしって ナルシスト みたい・・・・・・・・・
   それに 皆は もう忘れているわ。
   ずいぶん前のことだけれど、一人の侍女の 不用意なつぶやきで
   夜中に 群衆が押し寄せ、静かな浜辺が 騒然としたことを。
   思わぬ展開に さすがの私も 気が動転して、海に ザブーン。
   長いこと ぷか~り、ぷか~り 漂流して、やっと この浜辺に
   流れ着いたのよ。 
   ここは 私にとって 天国。
   もう 誰にも  邪魔されたくないの。
   だから    ひ ・み ・つ    

2010年8月9日月曜日

ブログ ご案内

   この6月 のうのう日記を 作って 初めて 他のブログを
   拝見しました。
   定期的に 訪問し、コメントに投稿しているブログの中から
       「 maechan 散歩の 花 」   maechan
     http://maechan.at.webry.info/

  60歳過ぎから 独学でと おっしゃる映像が 素敵で
  私が 独り占めは もったいないので ぜひ 皆様に
  見ていただきたいと思います。
  興味のある方は URLを クリックすると リンク先に
  アクセス しますので、よろしくお願いいたします。

2010年8月8日日曜日

蓮 (はす)


   それにしても  この写真の 素晴らしいこと!

   思わず 正座して、 合掌!

   浄土宗の門徒のくせにと お叱りを受けるかも しれませんが、

   この場は 「 南 無 妙 法 蓮 華 経 」 と、 朗々と 唱えるのが

   似合います。

   ”蓮の花”は、どこから見ても [ 清廉潔白 ]  [ 清浄無垢 ]

   泥から 生じ、 泥へ 没す・・・・なんて信じられません。

   きっと お釈迦様の 霊験あらたかなることの 証として

   この世に 生まれてきたのでしょう。

   ”蓮の花”さん  あなたにとって この世は 窮屈で 退屈な

   ところでしょうね。

   四日間の ご辛抱です。

   どうか 我慢、我慢 で お願いいたします。

2010年8月5日木曜日

小鬼百合(こおにゆり)


    どの親類縁者も お上品で いい香りがして 素敵!

    まあ それなのに あなたときたら...............。

    ”流行のアニマル柄・・オレンジに斑点” の 派手な服

    髪は ”クルクル カーリング”

    楚々として・・・・とは 全く無縁。

    どこから見ても 跳ねっ返り。

    小生意気な感じが プ~ン・プン。

    せめてもの 慰めは 鬼百合さんより 小柄なこと。

    せいぜい 心映えだけは 美しく、 気働き なさいませ。

    そうじゃないと お嫁の貰い手 ありませんよ。

    「おしゃれで 元気で よく働くの。気立ては申し分ないし・・・」
 
    と、 仲人口 たたいておくから 安心してね。

   
 

2010年8月3日火曜日

浜木綿 (はまゆう)


   この歳になって 偶然  ”浜木綿” に 出会った。

   庄野潤三さんの エッセーに いつも自慢げに登場していたのに

   なぜか 食指が動かなかった。 つまりは 単なる食わず嫌い。

   今回の出会いで 深く反省。

   (はまゆうさん ごめんなさいね。長い間 あなたを無視して。

   これほど 不思議な魅力をお持ちとは 思いませんでした。)


   <浜木綿の独り言>

      はまゆう・・と聞くと 誰もが 普段着の地味な女を想像する。

      だから、 わざわざ 来られる方は まれ。

      でも 一度みえたら 二度三度と お訪ねくださるわ。

      なぜですって?

      そう、 私が 真っ白な布 はためかして ”おいで、おいで” と

      妖しいムードで 誘うからかしら?

      それとも 夕日に光輝く 白の ゴージャスなドレスを着た私に

      恋焦がれるからかしら?

      どちらにしても 夏の 青い、碧い海を バックに 君臨している

      私は  「 浜辺の 女王様 」  

     

2010年8月1日日曜日

向日葵 (ひまわり)


  ひまわり~太陽~真夏~青い空~夏休み~観察日記~~~と

  連想ゲームが できる。

  それも 陽気に、大声で、みんな揃って。


  とにかく 大柄 (花のみならず、実までも)

  大胆な 配色 (こげ茶のしべにそれを取り囲む黄色の花びら)

  お日様 大好き (まさに 太陽の申し子)

  人を上から見下ろす その姿勢

  「威風堂々」 「唯我独尊」 の讃を 献じたくなる。

 

  こういう方から 迫られたら、もう逃げも隠れもできません。

  絶対的、圧倒的強さに ノック・ダウンは 必定!

  あきらめて くださいな。